氏子、大しめ縄作り 白山比咩神社 穏やかな新年へ準備
白山市の白山比咩神社で15日、外拝殿の正面に飾り付ける大しめ縄作りが行われた。氏子青年会と青年会OBでつくる「あしめる会」の会員約20人が県内最大級となる長さ約8メートル、胴回り最大約2メートル、重さ約300キロのしめ縄を作り、新春を迎える準備を進めた。 参加者は33枚のこもに伊勢神宮ゆかりの品種「イセヒカリ」のわらを詰めて大縄3本を作った。40年近くしめ縄作りに携わる氏子の高畠博信さん(77)が指揮を執り、力を合わせて3本の大縄を左巻きに締め上げた。 ●初めて女性が参加 今年初めて女性が参加し、北陸学院大3年の奥村愛音(まのん)さん(21)は「縄が重くて大変だった。小さな頃から親しむ神社の作業に参加できてうれしい」と笑顔を見せた。青年会の高畠秀樹会長(44)は「今年は元日に能登半島地震が起きた。来年は災害や事件事故がないよう願いを込めた」と語った。しめ縄は22日に掛け替える。 神社では煠払祭(すすはらいさい)も行われ、神職と舞女(まいひめ)5人が外拝殿の天井や神社名が記された額、大しめ縄などについたほこりを払った。村山和臣宮司が祝詞を奏上し、先端に杉の葉を取り付けた竹をはらい清めた。