センバツ2023 富山から審判員派遣 伏木海陸・坂林さん 初の甲子園へ /富山
18日開幕の第95回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)に富山県高岡市の伏木海陸運送社員、坂林一史さん(49)が審判員として派遣されることになった。坂林さんはかつて伏木海陸野球部で19年間捕手としてプレーし主将も務めた。引退後の2019年には東京ドームで都市対抗野球大会(毎日新聞社、日本野球連盟主催)の審判も経験。「これまでの経験を甲子園で生かしたい」と意気込む。 10年の現役引退後、審判の道に進んだ坂林さんは冷静で正確なジャッジで選手からの信頼も高い。現在、同県軟式野球連盟副審判部長や同県高野連審判幹事などを務め、高校から社会人まで年間約50試合のジャッジを担当する。19年の都市対抗では3試合で審判を務め、「あの大歓声が忘れられない」という。 甲子園は、高校時代も出場できなかったことから、今回が初舞台。昨年5月には、甲子園で開かれた日本高野連の審判講習会に参加。「常に選手のためにやるんだぞ」という先輩審判の熱い思いが心にしみたといい、これらの経験が今回の甲子園の舞台でも生きるのではと期待する。 偶然にも同じ富山県の氷見が21世紀枠で出場する大会でもあり「同じ年に甲子園の土を踏むことができていい思い出になると思う。そして高校生のプレー、スピード感に負けないよう頑張りたい」と開幕を心待ちにしている。【青山郁子】