日本大は痛恨逆転負けで47年ぶり4強ならず…「今の自分たちの実力」横浜FC内定MF熊倉弘貴は“故郷の大学”に敗戦
[9.9 総理大臣杯準々決勝 日本大1-3新潟医療福祉大 いわぎんB] 前半で1点をリードした日本大(関東2)だが、痛恨の逆転負けを喫した。勝てば1977年の第1回大会以来、実に47年ぶりのベスト4だったが、それも叶わなかった。「自分たちがやりたいことより、相手の嫌なことをやれれば、もう1個流れが変えられたのかなと思います」。主将でもある10番MF熊倉弘貴(4年=前橋育英高/横浜FC内定)も、悔しさをにじませた。 【写真】元乃木坂46秋元真夏さんが国立来場「ミニスカユニフォーム最高」「美脚」「やばかわ」 「相手の圧力を受けてしまったのもありましたが、後半に3点やられるというのは、今の自分たちの実力なんだと思う。強いチームだったらあそこ(失点したあと)で1点取って、2点目、3点目と巻き返せると思うので」 故郷の大学との対戦になっていた。前橋育英高、日本大と名門でキャリアを歩む熊倉だが、中学までは新潟県で過ごした。「地元の社会人チームに所属している2つ上の兄貴が、新潟医療の社会人チームと試合をしてて。帰省した時とか『新潟医療強いよ』『新潟医療のトップと日大がやったらどっちが勝つの?』みたいな話をしていた。でも新潟のチームだから負けたくないというより、大臣杯で上に行くために勝たないといけない相手に負けちゃったというのが現実かなと思います」。 双子の弟である熊倉弘達の甲府入団内定が発表されてから3か月半後の7月19日に、弘貴の横浜FC入団内定は発表になった。焦りはなかったようだが、ホッとしたことに違いないだろう。そして今季の横浜FCは、現在J2で首位を快走。プロキャリアのスタートがJ1となる可能性が高くなってきている。「でも今自分が力になれるかというと、今のままじゃなれないと思う。残りの半年間で、自分の強みだったり、弱さっていうのを整理して向き合っていきたい」。守備のポリバレント性は大きな武器の一つだが、さらに精度を高めてプロの世界に乗り込むつもりだ。 横浜FCには熊倉のほかに、早稲田大のFW駒沢直哉と桐蔭横浜大のMF遠藤貴成、東海学園大のMF佐藤颯真(26年加入)の大学生の入団内定が発表になっている。そして実は遠藤とは同じ新潟県出身。県トレセンなどで顔を合わせていた存在で、大学で対戦するときも会話を交わす仲だったという。 「新潟にいるときに何度かトレセンで一緒で、(遠藤が)東福岡に行くのも聞いていた。ヒガシと前育が試合をすることはなかったけど、大学に入ってからは何度か喋ったりしていた。でも(横浜FCに入ることは)全く知らなくて、練習参加をしているという噂は聞いていたけど、自分のリリースより前に発表になったのでびっくりしました。お互い決まってからはまだ話ができていないけど、一緒に頑張りたいですね」 総理大臣杯の戦いは終わってしまったが、後期リーグ、そして2年連続の出場を目指す大学選手権(インカレ)へと戦いは続く。「あと半年で自分の大学サッカーが終わってしまうけど、正直まだ自分たちが4年生として残せるものを残せていない。まずはリーグ戦でしっかりインカレ出場枠を確保したい。そしてこのトーナメントで味わった悔しさ持って、ベスト8を超える結果を出したいと思います」。リーグ戦は現在6位。気を緩めることなく、このままの思いで秋の戦いに入る。