ショートレングスで魅せる!『ワールドシャウラ』&『スコーピオン』で三島湖ブラックバスを攻略!
霞ヶ浦水系で稀有の腕利きフリースタイル・プロガイドとして知られる酒井俊信さんが、今回向かったのは千葉・房総半島リザーバーの雄、三島湖。下流は海へと注ぎシーバスも生息する霞ヶ浦水系とは異なり、そこは山深き山間部のダム湖。ターゲットは無論バスのみだが、酒井さんは今回なぜ三島湖を舞台に選んだのか。存分な釣果を生んだ秘密が明らかになる。(取材協力:ともゑボート) 【動画】酒井さんの実釣動画
酒井俊信
さかい・としのぶ/今春、潮来つり具センタースタッフとの二足の草鞋から一転、専業プロガイドへと転身。霞ヶ浦水系を拠点にターゲットはバスのみならず、シーバスなどルアーフィッシングで釣れる魚であれば分け隔てなく楽しむのが酒井さんのスタイルだ。 海外渡航しやすくなった昨今、酒井さんはこの11月にライフワークでもあるアマゾン釣行を予定。地球の裏側で巨大なピーコックバスやアロワナなどの怪魚と対等に渡り合う武器は、もちろん今回も帯同したワールドシャウラ&スコーピオンだ。
軽快さがさらに際立つアンダー6フィート!
酒井「2週間ほど前、まだ秋の気配すら感じさせない真夏の時期に三島湖を訪れたんですよ。長らく雨が降っていなかったせいか、かなりの減水状態だったんです」 取材日は9月中旬。朝夕の気温がやや低くなり始めた残暑の季節。当日は小雨も散らつき、上着を着ても不快に感じないほどまでに、季節は進行していた。 酒井俊信さんが前回三島湖に訪れて以降、関東地方全域に大雨が襲った。わずかな期間で三島湖の様子は様変わりしていた。 酒井「両岸が岩肌丸出しの渇水状態から、今はほぼ満水の状態へ。以前はクランキングで良い思いをしましたけど、今はその釣りではちょっとキツイですね…」 酒井さんの相棒はフリースタイルロッドとして知られる『ワールドシャウラ』と『スコーピオン』。後者は酒井さんの巻きを完遂する主軸として数々のラインナップが存在。かつてとは様変わりした三島湖で、どんな手を撃つのか。 酒井「木々がせり出して、水面との距離が狭いのが今。そんな時に強い味方となるのが各モデルに存在する『アンダー6フィート』のショートレングスです」 ティップがレンタルボートの縁を叩くこともなく、取り回しの良い長さは軽快なキャストを演出可能。酒井さんはごく狭い隙間を縫って、オーバーハングの奥へと鮮やかなキャストを決めていく。 酒井さんのデッキに並ぶのはシマノが誇る2大フリースタイルロッド。酒井「僕の場合、中弾性カーボンで粘りと食い込みの良さを発揮するスコーピオンは巻き物用、高弾性で超感度のワールドシャウラはワーミング用に」。いずれのモデルも仕舞寸法は130センチ。酒井「リールとラインを変えれば、バスはもちろん海、それに海外遠征でも使える強い味方です」。 増水によりオーバーハングと水面の間が狭まった状態でも、バックハンドやピッチングで鮮やかなキャストを決めていく酒井さん。 「15102R-2を始めとした6フィート以下のモデルも数多いのがフリースタイルロッドの特徴でもあります。キャストが決まる、そして瞬時のアワセでカバーから引き剥がせるのがショートレングスの利点ですね」。