【高松宮記念】「オーシャンSを外枠で負けた馬」は複勝回収率611% データで導く穴馬候補3頭
データで見る「穴候補3頭」
今週末の中京メインは高松宮記念。4週連続GⅠの幕開けを告げる短距離決戦だ。JRA屈指の“荒れるGⅠ”という表情も持ち、特に直近5年では4度の3連単配当10万円オーバー。22年は278万馬券、19年は449万馬券も飛び出した。「尾張のうつけ者」がわずか3000の兵で今川義元の大軍を破るがごとき番狂わせが繰り返されている。 【高松宮記念2024 推奨馬】1200mは連対率100%、ミスプロ系は単回率163%で血統◎!外国馬の見解もあり SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 昨秋のスプリンターズS勝ち馬ママコチャを筆頭に、ナムラクレア、トウシンマカオといった強豪が集結したが、展開や枠順次第でいくらでも紛れる条件で上位人気安泰とは到底言いがたい。今回も様々な切り口のデータを駆使し、3頭の穴候補を導き出した。
「オーシャンSの外枠に泣いた馬」を狙え! ビッグシーザー
まず1頭目はビッグシーザー。OP特別・リステッドを4勝している実力馬だ。昨秋は古馬との対戦で跳ね返されたが、そこから力をつけて淀短距離S1着、オーシャンS2着とステップアップ。GⅠの舞台で強敵たちに胸を借りる。 高松宮記念で定番の穴パターンは「オーシャンSで外枠に泣いた馬が反撃する」というもの。発走後すぐにコーナーを迎える中山芝1200mは枠による有利不利が大きく、外枠勢は実力ほどいい結果を得られない。したがって高松宮記念で過小評価される=穴になる、という寸法だ。 実際、過去10年の当レースにおいて、前走オーシャンSで1~4枠だった馬は【0-1-0-34】複回収率14%、5~8枠だった馬は【1-1-4-20】複回収率493%。天と地ほどの差がある。また、不思議なことに外枠からオーシャンSを「勝った馬」は【0-0-0-5】と振るわず、敗れた馬が【1-1-4-15】複勝率28.6%、複回収率611%と高配当をもたらす。 となれば、5枠10番から2着のビッグシーザーはぜひ拾っておきたい。その前走は4角で両隣から挟まれてバランスを崩すような不利もあった。それでいて同斤量のトウシンマカオと0.2秒差なら、既に現役トップ層ともほぼ差はないのではないか。中京は2戦2勝、2歳レコードを出した得意舞台でもある。一発あっていい。