ゴールドマン、ドル・ロング推奨-タカ派FRBと米選挙へのヘッジで
(ブルームバーグ): ゴールドマン・サックスは世界株に投資している米投資家に対し、ドル上昇を見越したポジションを取るべきだと指摘した。米金融当局のタカ派的な姿勢と大統領選挙に絡むリスクに対する「賢明な」ヘッジだとしている。
ストラテジストのカレン・ライヒゴット・フィッシュマン氏は12日のリポートで「米連邦公開市場委員会(FOMC)が今後数カ月以内に再びタカ派に傾くリスクが小さくないことを考えると、ドル・ロングは賢明なヘッジになるはずだ」と記述。
「地政学や米国の選挙、米経済を巡るリスクは広く知られているが、いずれかが顕在化すれば、ボラティリティーが高まる可能性がある。それは複数の対新興市場国通貨ですでに見られる」と続けた。
ゴールドマンはトランプ氏が勝利し関税が引き上げられた場合、ドルは上昇すると予想。共和党が議会も制した場合、国債利回りは上昇するとの見通しを示した。
トランプ氏再選、市場に衝撃ない公算-ドルと利回り上昇に身構え (1)
フィッシュマン氏はまた、60対40の伝統的なポートフォリオが特にリスクにさらされていると指摘。 「米国債利回りが上昇し米国株が下落する局面では、伝統的なポートフォリオが痛手を被り、ドルが多様な通貨に対して上昇するケースが多い」と論じた。
原題:Goldman Recommends Long Dollar as Hedge Against Fed, US Election(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Carter Johnson