実りの秋、棚田で汗 オーナー制度活用、松崎・菊川で農作業体験
年間を通じイベントも
棚田オーナー制度は、希望者が米作りに関わりながら棚田を保全する方法。耕作放棄が進んでいた棚田をよみがえらせようと、2002年に松崎町石部の棚田が県内で初めて導入した。同所では県内外の101組がオーナーとして田植えや稲刈りなど保全活動に参加している。 菊川市の千框棚田は棚田1~数枚を1区画とし、約60区画でオーナーが活動中。料金は1区画3万2000円で、新米15キロをもらえる。年間を通じた農作業だけでなく、生き物教室や和紅茶づくりなどさまざまなイベントにも参加できる。 2年前からは農閑期にキャンプイベントも開催している。棚田をキャンプ場のサイトに見立ててテントを張ることができる。オーナーだけでなく、アウトドアファンも駆けつけ、新たな層に棚田の魅力を伝えている。