107年ぶりに夏2勝を挙げた大社ナイン（撮影：太田裕史）

＜第106回全国高校野球選手権大会：大社5ー4（延長10回タイブレーク）＞◇15日◇2回戦◇甲子園 【トーナメント表】甲子園大会　9日目までの結果一覧 大社（島根）が延長10回タイブレークの末に創成館（長崎）に競り勝って、杵築中として初出場し、2勝して8強入りした第3回大会の1917年以来、107年ぶりの夏2勝を挙げた。 3回に先制されたが5回に同点に。2点ビハインドで迎えた8回にも、スクイズなどで同点に追いついて延長戦に持ち込んだ。10回には敵失とスクイズで2点を勝ち越すと、その裏の攻撃を1点にしのいで逃げ切った。 先発した馬庭 優太投手（3年）は延長10回を完投。最後も大ピンチをしのいで、チームにベスト16入りをもたらした。馬庭は「高校入学当初は（最速は）119キロでしたが、体作り、フォームを極め、141キロまで伸びました。（延長10回の）最後に三振を奪ったスライダーは今までの高校人生の中でも最高です」と声を弾ませた。 夏甲子園に32年ぶりに出場し、63年ぶりに勝利を挙げ、107年ぶりの夏2勝を挙げたことに、馬庭は「僕としては、新しい歴史を作るために来ました。今のチームは最高だと思いますし、チームを見てほしい」と続けた。 俊足好打の1番・藤原 佑外野手（3年）も「107年ぶりは全く想像できません。ただ、これからも持ち味の走塁で突破口を切り開いていきたい」と得意の足でチームを引っ張るつもりだ。