「ぴよりんあん巻き」でウズラ卵を応援!学生たちも新レシピ考案で需要回復向け動く
メ~テレ(名古屋テレビ)
食事中に子どもが喉に詰まらせた事故がきっかけで出荷量が落ち込んでいる「ウズラの卵」。全国トップクラスのウズラの産地・豊橋市が生産農家を応援しようと町ぐるみでPRを始めています。 愛知県豊橋市にある「豊橋調理製菓専門学校」で行われていた料理コンテストでは毎年、地産地消をテーマに開いていて今回、5つの食材のひとつにウズラの卵が選ばれました。 豊橋市はウズラの卵の生産が全国シェアでトップクラスですが、今年は苦境に立たされているんです。 今年2月、福岡県の小学校で児童が給食に出たウズラの卵をのどに詰まらせ、死亡する事故がありました。 事故の影響で学校給食でウズラの卵の使用を控えるケースが増え、豊橋市の一部農家では出荷量が去年と比べ、3分の1まで減少した月もあったといいます。 愛知県東三河農林水産事務所 平田久士さん 「水煮の在庫が積みあがっている状況で、例年の1.7倍程度の在庫がある。なかには生産調整ということで、ウズラを処分している農家もいると聞いている」 今回、愛知県はウズラの卵を多くの人に食べてもらおうと学生たちの力を借りて新しいレシピを開発します。
学生たちのアイデア光る逸品
夜間部調理師科2年 夏目和也さん 「中はウズラでチョコでコーティングしている」 2年生の夏目さんはすこし塩味を付けたウズラに、甘いチョコを合わせた洋菓子。その名も「うちょこ」で勝負します。 夏目さん 「インパクト重視というか、スイーツ系でもウズラって使えるかなと。ウズラの卵はつるっとしているので、コーティングが難しい。そこが特に苦労というか、大変だったところ」 試食した審査員の1人は…。 愛知県東三河総局 打田淳さん 「ウズラの卵の新鮮な味と甘味がマッチしていい。ウズラの卵の食べやすさが出ている」 ほかにも味付けしたシラスの上にウズラの卵をトッピングした丼や、ウズラの卵を中に入れたパンなどオリジナリティあふれる16作品が出そろいました。 そしてウズラ部門の優秀賞に輝いたのは調理師科1年・榎本勇希さんです。 榎本さん 「ウズラを中心にしたその外側に白玉団子を薄く巻いて、みたらし団子みたいに作った。ウズラがあまり使われてないと聞いて、自分も何か手助けになるかなって、ウズラを使ってみようと思って考えました」 ほかの優秀作品とともに料理レシピサイト「クックパッド」に紹介される見込みです。