〔東京外為〕ドル、157円台後半=クロス円上昇で水準切り上げ(20日午前9時)
20日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、クロス円の上昇になびいて1ドル=157円台後半で上昇している。午前9時現在、157円95~96銭と前日(午後5時、157円74~75銭)比21銭のドル高・円安。 前日の海外市場では、欧州時間は157円台後半でじり高に推移。ユーロ円が強含む中、ドル円も買いが優勢で、157円90銭台に上昇。米国時間は、祝日で取引が薄くなる中、終盤には一時158円10銭近くに上値を伸ばした。東京の早朝は買いが一服し、158円付近で推移した後、午前9時前には小緩んでいる。 前日の海外時間は、米国がジューンティーンスデー(奴隷解放記念日)で休みとなり、新規材料を欠いた状態だった。ただ、「対ユーロや対ポンドなどで円売りが優勢となり、これになびいてドル円も水準が切り上がった」(FX業者)とされる。ただ、「上値では介入警戒感も強く、158円台では戻り売りが厚かった」(大手邦銀)という。 東京時間は「介入警戒感で上値を攻めにくい一方、下値ではキャリー狙いの買いも入りやすい」(同)ため、157円台後半を軸にレンジ圏での値動きにとどまる公算が大きい。また、20日には英中銀やスイス中銀の金融政策決定のほか、いくつかの米経済指標の発表も予定されるため、「全般に様子見ムードも強まるのではないか」(同)との声が聞かれる。 ユーロは対円を中心に上昇。午前9時現在、1ユーロ=169円74~76銭(前日午後5時、169円36~37銭)、対ドルでは1.0746~0746ドル(同1.0737~0737ドル)。