イリソ電子、鈴木社長「ADASへの注目は確実」CESで実感語る
【ラスベガス(米ネバダ州)=CES取材班】電子部品のイリソ電子工業は、テクノロジー見本市「CES 2025」で自動車の先進運転支援システム(ADAS)に向けたコネクターなどを展示した。現地に足を運んだ鈴木仁社長は、CESにおける自動車分野への関心は引き続き高いと分析した。 【関連写真】イリソ電子工業のCESブース(米ラスベガス、9日) イリソ電子工業のブース担当者によると、会場で特に注目を浴びたのは、「13156」「10143」の2つのシリーズ。ADASに適した製品で北米、欧州、日本の自動車メーカーがぞれぞれ関心を寄せた。 13156は電源用ピンやデータ接続用ピンなどの用途のカスタマイズに優れた製品。会場では「スケーラブルコネクター」という呼び方でも紹介していた。 10143は高速データ伝送に対応し、ADASだけでなくロボティクス用途にも適する。今回のCESでは自動車とともに、人工知能(AI)の用途としてロボットへの関心も高まっており、時機をとらえた展示だったようだ。 CESには知名度の向上を目的として以前から参加する同社だが、鈴木社長は、過去の開催と比べてもより多くの人の来訪を受けるようになったとの認識を示した。合わせて会場を巡った印象として「ADASが進化している」とし同システムそのものも「確実に注目されている」と実感を述べた。
電波新聞社 報道本部