シニア犬が”人恋しくなる”理由 人恋しさを感じている犬の仕草
シニア犬は老化とともに寂しがりになったり人恋しくなるといわれることがあります。 では、年齢を重ねた愛犬が「誰かそばにいて」「一人にしないで」と寂しさや人恋しさを感じているようにみえるときはどのように対応してあげるとよいのでしょうか。 【画像】こちらを見つめるチベタン・スパニエル 「シニア犬が人恋しくなる理由と対処法」について、いぬのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生が解説します。
シニア犬が人恋しさを感じている仕草とは
シニア犬が人恋しさを感じていると、 ・やたらと唸ったり吠えたりする ・落ち着かずにぐるぐると歩き回る ・飼い主の側から離れずにずっと近くにいる ・飼い主が近くにいないと食事をしてくれない などの様子がみられることがあります。
シニア犬が人恋しくなる理由
シニア犬が人恋しさを感じるようになるきっかけは犬にとって何らかの変化があった場合に表に出てくる場合が多く、1日や2日で突然始まるものではありません。 たとえば、引っ越しや同居の動物との死別であったり、そのコ自身が入院をしたり調子を崩した際などの毎日の通院など、周りの環境に変化があったときに人恋しくなることが多くなるといえるでしょう。
シニア犬が人恋しくなったときの対処法
シニア犬が人恋しくなっているという状態は、そのコが今まで自分でできていたことができなくなってきたことによる不安やストレスなどに対する一種の防衛反応であることが考えられます。 このため、愛犬のさまざまな不安を和らげることができるように住環境を整えて生活をしやすくしてあげたり、愛犬と一緒に過ごす時間を意識的に増やしてあげるようにしましょう。
人恋しくなったシニア犬とどう向き合うか？
人恋しくなった愛犬をわがままや赤ちゃん返りのように感じてしまったり、どのような心持ちでいてあげるべきか悩まれる飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。 シニア犬は素早く機敏に、柔軟に動いたり反応することが苦手になるため、シニア犬のペースに合わせて今までよりもゆっくりと過ごす時間を作ってあげるようにしましょう。
シニア犬を叱らないこと
シニア犬の人恋しさの背景には先にお話をしてきたように不安やストレスなどが関係しています。 このため、愛犬がわがままを言っていると感じて叱ってしまうとそのコの不安をあおることにつながってしまいます。 こういった場合では、日中だけでも預かってくれる施設やペットシッターなど外部の力をうまく利用するようにして、飼い主さん自身が犬の介護で疲れ切ってしまわないようにしつつも愛犬に対してはなるべく穏やかな対応をしてあげるようにしましょう。 シニア犬が人恋しくなったと飼い主さんが感じたとき、愛犬は不安を感じていて誰かにそばにいてほしいのかもしれません。参考にしてくださいね。 （監修：いぬのきもち獣医師相談室獣医師・原駿太朗先生） 取材・文/maki ※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです ※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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