アントニオ猪木が「パクに花を持たせてやってくれ」の言葉に激怒して韓国のスターを血ダルマに…試合後ホテルが敵陣に包囲される!【週刊プロレス昔話】
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モハメド・アリ戦で世界に名を轟かせたアントニオ猪木(新日本プロレス)は1976年10月、大韓プロレス協会の求めに応じて韓国遠征を敢行。現地のスター、パク・ソンとの2連戦に臨んだ。パクはその姿形・長身が似ていることから(実力は雲泥の差だったが)「韓国のジャイアント馬場」と呼ばれていた選手だ。 しかし、あろうことか、現地のプロモーターが猪木に試合前、「パクに花を持たせてやってくれ」と持ち掛けたため、猪木が大激怒。9日の初戦では猪木がパクの額を叩き割り、血ダルマにしてリングアウト勝ち。10日のNWFヘビー級王座防衛戦でもパクを鉄柱に叩きつけ血ダルマにしてリングアウト勝ち。現地のスターを無惨に叩きのめし戦意喪失に追い込んだ猪木は「キラー猪木」と称された。 それだけでは終わらず、試合後、猪木が宿泊する予定だったホテルの周囲をパク陣営の関係者が取り囲む事態に。猪木は予定を変更し、その夜にソウルを出発して羽田空港に直行。間一髪、報復の難を逃れた。
週刊プロレス編集部