【箱根駅伝】明治大は古豪復活へ "天下の険"でリベンジ誓う2年生&新戦力の台頭で「強い明治を取り戻す」
2024年1月2、3日に第100回の節目を迎える箱根駅伝。大正9年に4校で始まった第1回大会の参加校である明治大学は、節目の大会で古豪復活を目指します。 【画像】明治大学 エントリー選手一覧 7度の総合優勝を誇りますが、最後の優勝は70年以上前。近年は3年連続シード権を逃し、古豪・明治とも呼ばれます。だからこそ紫紺のタスキを受け継ぐ、3年生の主将・尾崎健斗選手は、「この記念すべき第100回大会でも強い明治を取り戻せるよう、それを体現できるように」と力を込めています。
■古豪復活へ 総合8位へのカギは新戦力
明治大学は前回大会、1区と7区で区間賞をとりながらも総合12位。10位までは、3分11秒差でシード権を逃しました。今季はチーム再建へ、2023年9月に山本豪新監督が就任。ジョギングの量を増やすなど、土台つくりに力を入れてきました。 迎えた同年10月、第100回箱根駅伝予選会では、序盤から常に上位をキープ。危なげのないレース運びで2位通過し、6年連続65回目となる本選の出場権を確保しました。
第100回大会は、"総合8位"が目標。4年ぶりのシード権に向けて注目される選手は、八千代松陰高校出身のルーキー、綾一輝選手です。全国高校駅伝では、エースが集う1区で転倒しながらも、堂々区間3位。即戦力として期待され、明治大学の門をたたきました。 綾選手は「試合の流れを自分で変えられるような強い選手になりたい」と頼もしく、堂々と話します。初めての予選会では、チーム内3位と本選出場権獲得に貢献しました。早くも頭角を現す綾選手は、「個人の目標としては、往路5位」と目標を掲げます。 希望の区間は「1区以外だったらいいかなという感じで。できれば4区走りたいですけど、そんな贅沢を言う身分でもないので」と謙遜しつつ、「出場できたらしっかり結果を残していきたいと思います」と初めての箱根路を見据えます。
■天下の険へリベンジに燃える吉川選手
新戦力が台頭する一方で、前回大会のリベンジに燃える選手もいます。前回大会で5区を走り、15位と苦しんだ吉川響選手です。 吉川選手は、ルーキーイヤーの前回大会で山上りにエントリー。10位でたすきをもらいましたが、順位を2つ落として芦ノ湖にフィニッシュ。謝りながらゴールテープを切りました。
吉川選手は「ジョギングの時も、ちょっとでも上り坂のあるところを走ったりして。上り坂を走るときはやっぱり山をちゃんと頭にイメージしながら、フォームを崩さないようにとか意識して走っています」と前回大会で苦汁を飲んだ山上りを意識。 「箱根駅伝では山上りを目指して、区間一桁でチームのシード権獲得に貢献していきたい」と語る吉川選手は、天下の険に挑む思いは誰よりも強く燃えています。 古豪とは、経験豊富で実力のある集団。第1回から出場する明治大学は、第100回大会で「古豪復活」を高らかに告げられるでしょうか。