【BreakingDown】ジョリー「RIZINに行くから実力が伴う」 世間の批判一蹴「言い返したい」
普段はやんちゃもMMAを語ると冷静に
格闘技エンターテインメント「BreakingDown12」(ABEMA PPV ONLINE LIVEで全試合生中継)が2日、東京・立川のアリーナ立川立飛で行われた。安保瑠輝也の愛弟子・ジョリーはRIZIN戦士のYUSHIに失神KO勝利の大金星。試合後、RIZINへの思いや戦いたい相手について明かした。(取材・文=島田将斗) 【写真】「セコンド!?」とネット驚き…「BreakingDown12」出場者の応援で金網にしがみつくM-1王者の姿 劇的なKOだった。ジョリーはサウスポーの構えから自ら組みにいき足を掛けテイクダウン。スタンドではケージ際に追い込み、相手に膝蹴りを叩き込む。最後は態勢が低くなったYUSHIに飛び膝蹴りを当て失神KOした。 「膝蹴りは全く用意してなかったですね。思いつきでした。相手がタックルとか下に行くくせが見えていたので『これ膝入るわ』と思って」 どんな作戦だったのか。普段オーソドックスに戦うジョリーはこの日、スイッチする姿を見せていた。 「YUSHIくんは強烈な右ストレートと右のローキックをやってくるのを映像で見ていました。それを警戒して僕は元々オーソドックスなんですけど、サウスポーに変えて。ひたすら右に行けば相手なんもできやんなと。YUSHIくんも知的なので俺のこと考えて作戦を立ててくると思った。それを逆手に取ったのは作戦成功でしたね」 会見やSNSでの言動からは想像ができないほど冷静だ。そんな自身について「勝ちにこだわるタイプなので塩試合と言われようが作戦はしっかり立てていくタイプ」と明かす。 勝利後は社長の朝倉未来にRIZIN出場を直談判した。 未来はこれにサムズアップで応え、試合後にはRIZIN・榊原信行CEOにすぐに連絡。ジョリーについて「勝ち方がすごかった。組みでも打撃でも圧倒して。YUSHI選手がRIZINであんなに圧倒されてる姿は見たことない」と出場への後押しすることを約束した。 なぜジョリーはRIZINに出たいのか。それは「RIZINは富・名声・力を手に入れる1番最短のルートだからです。『ONE PIECE』でいったら偉大なる航路(グランドライン)に行けるから」。 BreakingDown選手がRIZINに出場することについては批判の声が多く上がる。 「『実力が伴ってないからRIZINに行くな』じゃない。RIZINに行くから実力が伴うんやって俺は思ってる。そこで初めて自分はもっと強くなると思う。実際に視聴者は『お前みたいな実力でRIZINなんて行くな』って言ってるじゃないですか。それってそう言われるからこそ、そういう選手(実力が伴っていない選手)にならんとこっていうマインドで普段から過酷な練習をする。だからこそ俺は『実力伴っていないからRIZIN出るな』は違うんじゃないかな」 練習は日曜日以外、2部練を毎日行っている。「格闘家」としての自負がある。「BreakingDownファイターのこと『格闘技じゃない』とか『格闘家にならんでほしい』って言うやつおるんですけど、こんなにしんどい思いをして過酷な環境でやってるのは格闘家以外の何なん? って言い返したいですね」と強気だ。