「結婚と裏切り」WS制覇と大谷翔平激動の24年、来年は“二刀流の極致”で狙う同時受賞
「興奮している気持ちですね。今までは悔しい思いの中、見る側だったので、楽しみにしています」 【写真】手に持っているのはお酒? デコピンを抱っこして試合を見守る真美子さん 初めてのワールドシリーズを前に、そう意気込みを語っていた大谷翔平が見事ワールドシリーズを勝ち抜き頂点に立った。 「ニューヨーク・ヤンキースとロサンゼルス・ドジャースというアメリカ東西の伝統球団が43年ぶりに頂点を争いました。大谷選手をはじめ、両チームにはスター選手が多く所属しており、世界中の野球ファンからの注目度はかなり高い。観戦チケットはいちばん安くても約12万円です」(スポーツ紙記者) 伝統ある球団同士の対決ということもあるが、なぜここまで注目される組み合わせなのか。メジャーリーグ研究家の友成那智さんに聞いた。 「ドジャースも以前はブルックリンに本拠地を置いていました。同じニューヨークでも対極の2チームでした。都心部の近くにお金をかけて大きな球場を造ったヤンキースに対して、当時のドジャースはお金もあまりなく、ブルックリンは下町。ホームランを量産するヤンキースに対して、かつてのドジャースは盗塁などの機動力を使った野球で対抗していました。そういった対比がファンからしてもわかりやすく、おもしろい。今でこそチームカラーは変わっていますが、そうした歴史もあって盛り上がったのです」
国内外の記者から取り囲まれた大谷
“伝統の一戦”の前日会見では、選手ごとにブースが用意されて取材が行われたが、大谷のブースではその人気ゆえにちょっとした“トラブル”が起きていた。 「日米のほかにも中南米など、多くの報道陣が大谷選手の取材をしようと集結。警備員が合図をすると、メディアの待機場所から一斉に“スタート”。あっという間に何重もの報道陣が大谷選手を囲んでいました。少しでもいい場所を確保しようと押し合いが始まり、警備員が注意するなど、かなり混乱していました」(前出・スポーツ紙記者)
大注目の大谷ではあるが、現地で長年取材をする梅田香子さんによれば、このワールドシリーズで知名度や人気もさらにアップするという。 「移動や時差があり、選手側からすると大変ではありますが、東西の2チームが対戦するということで、テレビ中継は高視聴率が期待できます。これまでニューヨークなどの東海岸で大谷選手が出る試合が中継されるにしても、遠征で来たときくらいでした。今回のワールドシリーズでは毎試合中継され、これまで以上の人が見ることに。本当の意味で全米のスターの仲間入りを果たすことになりますね」 大谷にとって、2024年はまさに激動の一年だった。 「10年総額7億ドル(契約合意時のレートで約1015億円)という超大型契約でドジャースに移籍すると、キャンプ中だった2月に元バスケットボール選手の真美子さんとの結婚を発表。幸せなニュースがあったかと思えば、3月に韓国での開幕戦を戦った直後、通訳の水原一平被告が違法賭博に関わっていたとして解雇。その後の調査で大谷選手の口座から約1700万ドル(約26億円)を不正に送金していたことが発覚し、12月に水原被告に対して量刑が言い渡される予定です」(在米ジャーナリスト)