店内状況確認し、犯行 高畠・コンビニ強盗、店員の背後を狙う
高畠町高畠のコンビニ「ローソン高畠中央店」に男が押し入り、現金13万円を奪った強盗事件で、男が店内の状況を確認して犯行に及び、犯行時間は数分だったことが16日、関係者への取材で分かった。他に客や店員がいないことなどを観察し、作業中の女性店員の背後から近づくなど、隙を突くような動きをしていた。県警は周辺の防犯カメラの画像を収集するなどし、男の行方を追っている。 関係者によると、男は15日午前2時前、20代の女性店員がレジカウンターから菓子の陳列棚に移動した際に入店したという。先にタオルを巻き、柄の付いた刃物のような物を後ろに隠しながら、北側の雑誌コーナーなどがある通路から回り込んだ。飲料の冷蔵庫前で女性店員の様子や、他に客や店員がいないか様子をうかがっていた（図(1)）。その後、いったん南側の陳列棚の後ろに隠れ、手に持っていたタオルを先端に巻いた物を前に出し、再び女性店員の様子をうかがっていた（同(2)）。小走りで回り込み、女性店員の背後から近づくと、手に持った物を突き出し、脅したとみられる（同(3)）。
女性店員は商品を入れていたキャスター付きのバケットを男に向け、盾のようにして、後ずさりしてカウンター内に戻った。男も一緒に中に入り込み、手提げ金庫を開けさせ、中身を物色。男が中から現金を取り出したという（図(4)）。男は女性店員の方を見ながら、出入り口まで後ろ向きに歩き、その後は一気に早歩きで店外に出ると、東側に逃げた（同(5)）。犯行時間は2、3分程度とみられる。 男は紺色っぽいジャンパーにベージュ系のズボンを身に着け、黒っぽい運動靴を履き、白いマスクと水色系の手袋をしていた。身長は160～170センチとみられ、中肉から細めの体格。年齢は不詳という。県警は引き続き、現場周辺での聞き込みや防犯カメラの画像解析などを進めている。 情報提供求め、同時間帯検問 南陽署 高畠町高畠のコンビニ「ローソン高畠中央店」で強盗事件が起きたことを受け、南陽署は16日未明、現場周辺で同時間帯検問を行った。
コンビニ前を通る主要地方道高畠川西線で午前1時～3時に通行車両を止めて実施した。署員は事件当日に近くを走行したかや、不審な人物を見ていないかなどを尋ね、情報提供を求めた。同署は検問を今後も続けるという。
