トヨタ「大人気コンパクトカー」が“キャラ変”!? もはや「小さな高級車」に進化? 2代目「アクア」が初代と大きく違う点とは
視界の良さが安心感と快適な居心地を生み出した
2代目アクアの荷室は、荷物の積み降ろしがしやすいように開口幅や奥行きを拡大。エンジンやトランスミッションの他にハイブリッド専用の駆動用バッテリーやコントロールユニットを詰め込んでいるわりに容積が広くとられていることに驚かされます。 後席の背もたれは6:4の分割可動式で、たくさん荷物を載せたいときに手軽にアレンジできます。
さらに、荷室の壁面にはAC100V・1500Wまでの家電製品を利用できるアクセサリーコンセントを標準装備。 ガソリン満タン、400Wの家電を使う状況であれば、非常時にアウトドアで一般家庭の約5日分の電力を供給できるというのも、停電時など、いざというときに心強いポイントです。 そんな2代目アクアの前席に座った時に「居心地の良さ」を感じさせる理由のひとつは、視界の良さにあります。 フロントウインドウを支える柱が視界の邪魔になりにくく、ドアミラーとの間には隙間が設けられています。 車内は明るいだけでなく、運転時の死角を減らせることで障害物を発見しやすく、安心感を高めてくれます。 安全装備の面では、予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」をはじめ、衝突リスクを減らす先進安全機能を多数用意しています。
上質な仕立て! もはや「小さな高級車」の域に
そして初代アクアと比べて大きな違いを感じさせるのは、内装のデザインと質感へのこだわり。 立体的な造形で構成されたインパネはアクセントカラーを用いたパネルを組み合わせており、派手すぎないこなれた色遣いで大人が乗りこなしやすい落ち着いた雰囲気を演出しています。
エアコンの送風口は車内に風が回り込みやすい場所に配置されているだけでなく、家庭用の空気清浄機などでお馴染みの「ナノイーX」が搭載されていることも快適な空気環境を求めるうえで嬉しいところ。 ウイルスや菌の繁殖の抑制や脱臭効果が期待できそうです。 また10.5インチのディスプレイオーディオは、手持ちのスマホアプリと連携することができます。 マップアプリに目的地を設定して地図をモニターに表示すればナビゲーションとして活用できるほか、「Amazon music」や「Sportily」などの音楽アプリで気分に応じた曲を再生すれば、ドライブ気分をさらに盛り上げてくれることは必至です。 ※ ※ ※ このように、もはやアクアは単なる環境車ではなく、ドライブの安心や居心地の良さ、快適性、さらには実用性まで欲張りに詰め込んだ、日本の環境においてベストを追求したコンパクトカーであることがわかります。 2024年8月には、特別仕様車「Z“Raffine(ラフィネ)”」も登場。 ブロンズカラーを内外装に施したオシャレなモデルで、フランス語で「上質」を意味するネーミングからもわかるように、2代目アクアのキャラクターをさらに高めた、いわば「小さな高級車」ともいえる仕立てが嬉しいところです。 クルマづくりは幅広いユーザーニーズを捉えながら企画されるものですが、アクアはその隣にヤリスが居てくれることで追求できた価値があることはいうまでもありません。
藤島知子