照屋年之監督「笑いながら、ちょっとほっこりできる映画」 伊江島を舞台に家族を描く「かなさんどー」試写会
照屋年之監督(ガレッジセール・ゴリ)の最新映画「かなさんどー」が来年1月31日から沖縄先行公開される。「かなさんどー」とは沖縄の言葉で「いとおしい」という意味。照屋監督が独自の死生観とユーモアを交えて描く、伊江島を舞台にした家族の愛と許しの物語だ。照屋監督と主演の松田るかさん、その父親役の浅野忠信さん、母親役の堀内敬子さんらが2日、那覇市のシネマQでの試写会に登場し、舞台あいさつした。 【写真】舞台あいさつをする主演の松田るかさん、父親役の浅野忠信さんら 照屋監督は「笑いながら、ちょっとほっこりとしていただける映画になっているといいなと思う」と話した。 松田さんは「撮影期間が長くはない中で、濃厚に撮影しようという監督の思いを感じ、役者としてうれしかった」。今年の米エミー賞で史上最多の18部門を受賞した「SHOGUN 将軍」にも出演する浅野さんは、照屋監督について「お兄さんみたいな感じで、甘えちゃう感じですね」と語った。 「かなさんどー」は父親に心を閉ざす娘が、亡き母が残した日記を見つけ、父と母だけが知る“いとおしい秘密”を知る…というストーリー。主題歌は民謡歌手の前川守賢さんのヒット曲「かなさんどー」。照屋監督にとっては日本映画監督協会新人賞などを受賞した「洗骨」以来6年ぶりの新作長編となる。2月21日から全国公開される。 (社会部・真栄里泰球)