【日経平均株価考察】米株の下落や日銀の利上げを受けて日本株も上値の重い展開へ
25日線、75日線、200日線をともに割り込む
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週はローソク足の実体が75日移動平均線を割ってしまっており、ここからの反発があるかどうか注目されました。 実際には、週初29日(月)から窓をあけて下落して寄り付くものの、その後は陽線となるといった小刻みに上下する動きが続きました。31日には長い陽線となって、ローソク足の実体が75日線を回復しました。しかし、その後は大きな陰線となって75日線を再度割ると、さらに週末には大きく下落し、200日線も下回ってしまいました。 今後の展開はどうなるでしょうか。チャートの形はよくありません。25日線、75日線、200日線という主要な移動平均線を割ってしまっています。また、先週の下落で、足元で下値サポートとなっていた3万8000円付近を割り込んだだけでなく、その前の押し安値であった4月19日の安値(3万6733円)も割ってしまいました。これまで、週足などの中長期足では上昇トレンドが継続していましたが、先週の下落でこれが終了してしまいました。中長期的にも目線を下に持たざるを得なくなります。今後、まずは200日線を回復するとともに、3万6000円や3万7000円台を回復できるかどうかがポイントになります。
参考資料
・日本経済新聞 日経平均株価
下原 一晃