TSMC、今年の優秀サプライヤーを表彰 半数以上が日本企業に
今年は半導体受託製造世界最大手のTSMC(台湾積体電路製造)のパートナーとして日本企業の活躍が目立った。同社に貢献したサプライヤー27社への表彰のうち、国内企業が14社と半数を占めた。日本が高いシェアを有する製造装置や材料分野が中心で、東京エレクトロンやSUMCOといった大手メーカーからナミックス(新潟市北区)のような中小企業までさまざまな企業が表彰された。 【関連写真】表彰を受けた国内企業一覧 12月に開催されたTSMCの「サプライチェーン・マネジメント・フォーラム」で表彰があった。イノベーション、技術協力、グローバルな生産サポート、グリーン製造、自動化システム、工場の建設・管理というカテゴリーで、それぞれ貢献のあった企業を発表。昨年は20社中7社だった日本企業だが、今年は躍進が目立った。 イベントで魏哲家(シーシー・ウェイ)CEO(最高経営責任者)は「半導体エコシステムとグローバルなサプライチェーンはTSMCの成功のためだけでなく、未来のテクノロジーを作る上でもきわめて重要な役割を担う」と語った。表彰を通じ、パートナー企業との関係を深めたい考えだ。 近年3次元実装など後工程での半導体の性能向上がトレンドになっている。それもあり、国内企業5社は先端パッケージでのサポートが評価されての表彰だった。
電波新聞社 報道本部