米競泳選手「障害否定しないで」 クラス分けにSNSで疑問の声
【パリ共同】パリ・パラリンピックの競泳女子50メートル自由形(運動機能障害S10)で29日に銀メダルを獲得した米国のクリスティ・ラーリクロスリー(37)が、交流サイト(SNS)で「障害の程度を偽っている」などと誹謗中傷を受けた。ラーリクロスリーは「速く泳げるというだけで、自分の障害を否定されるのはつらい」と訴えた。 パリ五輪でもSNSで選手への中傷が相次いだ。公平性を巡り課題とされてきた障害クラス分けとも絡み、物議を醸しそうだ。 パラリンピックでは、障害の程度や種類が同じような選手同士が競う。クラスは通例アルファベットと数字の組み合わせで表記され、数字が大きくなるほど障害の程度が軽い。競泳のクラス分けでラーリクロスリーは最も軽いS10と、S9への出場が認められている。 決勝に先立つ29日の予選では世界新記録を達成した。米メディアによると、その後にSNSでクラス分けに疑問の声が上がった。スペイン代表競泳選手は「S9? 冗談でしょ」と書き込んだ。同僚である米国代表の競泳選手も書き込みに同調した。