不用品回収で「見積もり2万円」のはずが請求は「10万円」!? 回収された自転車が道路わきに「不法投棄」されているケースも! 増え続ける回収トラブルには要注意
近年、不用品回収業者によるトラブルが増えています。独立行政法人国民センターの統計によれば、不用品回収トラブルについての相談は、2019年は1457件、2020年は1788件、2021年には2231件に上り、年々増加している状況です。本記事では、実際に発生したトラブルの事例を紹介し、トラブルにあわないためのポイントを解説します。
実際のトラブル事例
以下の4つのケースは、独立行政法人国民センターに相談が寄せられた実際の事例です。 【ケース1】事前の見積もりより大幅に高い金額を請求された 倉庫の荷物を全て処分するため、インターネットで見つけた不用品回収の事業者に連絡し、不用品の量を伝えたところ、「軽トラックパックで2万円程度になるだろう」と言われました。 ところが当日、2トントラックに乗った作業員が倉庫へ来て荷物を積み終えた後、トラック料金と廃棄費用合わせて10万円になると言ってきたのです。見積もりと違い過ぎると抗議したものの、「納得できないなら荷物を全て下ろす」と脅され、仕方なく請求された金額を支払うことになりました。 【ケース2】広告のパック料金よりはるかに高額な料金を請求された インターネットで「軽トラックパック7000円、2トントラックパック2万5000円」という不用品回収の広告を見て、業者に電話し、広告のパック料金でお願いしたいと申し込みました。 業者には「実際に見てみないとどちらのコースになるか分からない」と言われたものの、女性の一人暮らしで荷物も少ないので、2トントラックパックになったとしても2万5000円ですむだろうと考えていました。 しかし、当日、男性作業員3人が2トントラックで来訪し、不用品を積みこむと料金は25万円になると言われました。不動産業者立ち合いの予定があり急いでいたので、仕方なく料金を支払いました。 【ケース3】トラック詰め放題との広告を見て依頼したが、荷台の高さまでしか載せられない 「2トントラック詰め放題」という不用品回収業者のインターネット広告を見て依頼しました。しかし当日、作業員が2トントラックに乗って来訪した際に「荷物を載せられるのは荷台の高さまで」と断られました。荷台の高さは20~30cmと低く、それでは不用品を詰めないので断ったところ、1万5000円のキャンセル料を請求されたのです。 【ケース4】無料というアナウンスを聞いて頼んだら、あとから料金を請求された 「無料で粗大ごみを回収する」というアナウンスをしながら、不用品回収業者がトラックで走っていたため、呼び止めて、自転車やカーペットなどたくさんの不用品をトラックに乗せました。すると、そのあと作業員に「リサイクル料金の2万500円はかかる」と言われ、仕方なく支払いました。 【ケース5】回収された自転車などが、道路脇に捨てられていた 訪問の不用品回収業者に、自転車とパソコンディスプレイを渡し、処分代金として1500円を支払いました。ところが後日、その品物が道路脇に不法投棄されていたのを見つけたのです。