片町と野町の架け橋100年 犀川大橋架橋記念で百寿祭 にぎわうホコ天、芸妓の舞
●渡橋式で地区代表が握手 「川の日」の7日、金沢市の犀川大橋の架橋100周年を記念し、「百寿（ももじゅ）祭」が大橋をまたいだ国道157号片町―野町広小路交差点の区間で開催された。橋を渡って安全を願う「渡橋式」で片町、野町両地区の代表が橋の中央で握手した。輪島御陣乗太鼓や、にし茶屋街の芸妓衆による舞が繰り広げられ、住民らは橋によって結ばれた両地区の交流の発展に期待を寄せた。 国土交通省金沢河川国道事務所などでつくる「浅野川大橋・犀川大橋百寿会」が主催した。大橋周辺は歩行者天国となった。 渡橋式では金沢片町まちづくり会議の諸江洋会長と野町弥生地区商店街連盟の諸江隆会長が晴れ着姿の三世代の夫婦を先導し、握手した。 中央通町の前田昇さん（88）一家、野町2丁目の白江陽吉さん（78）一家の計12人が橋を渡った。 片町の諸江洋会長は「次の100年へ片町、野町のつながりをさらに強化したい」と述べ、野町の諸江隆会長は「大変にぎわい、来場した若い世代が犀川大橋に愛着を持てる素晴らしいイベントになった」と話した。 大橋中央の特設ステージでは御陣乗太鼓や芸妓の舞が次々と披露され、多くの住民が写真を撮ろうとスマートフォンを向けた。100周年記念プレートが除幕された。冒頭、河川事務所の五十川泰史所長、小森卓郎衆院議員、村山卓市長らがあいさつした。 欄干には橋の変遷を紹介する写真と花かごが飾られた。野町側の道路では地元の児童約600人が手製のあんどんを展示し、片町側ではキッチンカー5台が並んだ。
