人気の藤沢観光、身軽に楽しめます 店舗空きスペースで荷物預かり、店舗側もメリット期待
藤沢市と市観光協会、手荷物預かりサービス事業を手がける「ecbo(エクボ)」(東京都)は11月25日、市内企業の店舗などの空きスペースを利用した同サービスの観光客らによる利用拡大や利便性向上に向けた連携協定を結んだ。京都市などと同様の協定を結んでいるが、県内自治体では初めて。 同社は、スーツケースやバッグなど荷物の一時預かりサービス「ecbo cloak」を2017年1月から展開。利用者は専用アプリを使ってスマートフォンなどで事前に預かってもらう場所を予約し、現地では預かる企業スタッフが荷物の写真をアプリを通じて撮ることで受け渡しが完了する。料金はバッグサイズで1日500円から。 同社などによると、藤沢市の23年の年間観光客数は過去最高の約1960万人を記録。このため、1日当たり千個の荷物を預かる場所が不足しているという。 同日の会見で、同社の工藤慎一社長は「協力企業は空きスペースを活用して副収入が得られる。飲食店などは、一時預かりをきっかけに、食事などの売り上げ増も見込まれる」とメリットを強調した。鈴木恒夫市長は「市を訪れる人たちの利便性向上と、経済の活性化につながれば」と期待を込めた。
神奈川新聞社