債券は上昇、中東情勢の緊迫化で米長期金利低下-あす10年入札は重し
(ブルームバーグ): 2日の債券相場は上昇。イランによるイスラエルへの弾道ミサイル攻撃で中東情勢が緊迫化し、リスク回避の流れから米国の長期金利が低下したことを受けて、買いが優勢だ。日本銀行の国債買い入れオペ通知も相場の支え。一方、3日に10年国債入札を控えて過度な利回り低下への警戒もあり、相場の重しになっている。
三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、債券相場は日中を通して底堅く推移し、「日銀の超長期債オペの結果が需給良好を示せばサポート材料」とみる。一方、10年国債入札に向けた警戒感から「取引終盤にかけては買いにくくなる可能性がある」との見方を示す。
日銀は午前の金融調節で定例の国債買い入れオペを通知。対象は残存期間1年以下、1年超3年以下、3年超5年以下、25年超。買い入れ額はそれぞれ1500億円、3250億円、3250億円、750億円となる。日銀は9月30日に10-12月の買い入れ予定額を発表した。
日銀の国債買い切りオペ一覧 (表)
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Saburo Funabiki