レジェンド武豊騎手、前人未到のJRA通算4500勝達成「目の前の1勝に全力を尽くした結果」
<東京2R>◇12日◇3歳未勝利◇ダート1600メートル◇出走16頭 レジェンド武豊騎手(55)が、東京2Rをウェットシーズン(牡、田中博)で制し、前人未到のJRA通算4500勝を達成した。前日11日の京都9Rを勝利し、メモリアルVへあと1勝に迫っていた。 【写真】JRA通算4500勝のボードを掲げる武豊騎手 レースは2番手から運び、直線いったんかわされたが、ファンからの大声援も後を押しゴール前差し返した。鞍上は「(2着の)田辺君が空気を読んでくれました(笑い)。今日決められたらいいなと思っていたし、一発で決められて良かったですね。ゴールした後も多くの歓声、拍手をいただきすごくうれしかったです」とメモリアル達成を喜んだ。 JRA重賞は360勝、同G1は81勝を挙げ、歴代最多勝利記録とともに自身の記録を塗り替え続けている。夢の数字もどんどん現実味を帯びてきた。かねて公言している目標が「60歳現役」、そして「通算5000勝」。50代を迎えてからも自らを奮い立たせるかのように公の場で言い続けてきた。 武豊騎手は「37年以上ジョッキーを続けられて、積み重ねてこられた数字ですし、重みを感じます。これだけジョッキーをやれて幸せ。馬と人に感謝したいです。目の前の1勝に全力を尽くした結果ですし、多くの方のおかげでここまでこられて感慨深いです。これからもまずは次の1勝を目指して頑張りたいです」と周囲に感謝するとともに決意を新たにした。 メインのヴィクトリアマイルでは現在単勝1番人気のナミュールに騎乗する。「勝ちたいレースは尽きないし、数字に限度はないからね」。自らの記録との戦いは今後も続いていく。