“ミス東大史上最強の美女”が知った芸能活動の厳しさ…過激グラビアで物議を醸した東大OGからは「合格点が高すぎる」と直言
東大は学費を上げるべきでない?
――お二人のコメント力をアピールする機会として、ここで一つ、時事ネタを振らせてください。5~7月にかけて、東大は学費の値上げをめぐってすごく揺れていましたよね。5月には大学側が授業料を年間約10万円引き上げる方向で検討していると報じられ、学内の討議プロセスを欠いていると一部学生が反発。安田講堂前には抗議のための「テント村」が設置されました。7月12日には大学側翌年度の入学者選抜要項を発表しましたが、学費値上げについては触れられず、11月までに結論を出すと説明されました。少し前の話題ではありますが、この問題をお2人はどうご覧になっていましたか。 三輪:私自身は、東大は学費を上げるべきでないと思ってます。どんな家庭に生まれてくるかは運の問題で、あらかじめ選ぶことはできません。所得の低い家庭の子どもでも国立大学には行けるようにしておかなければ、機会の不平等につながると感じます。 神谷:私は学費を上げる、もしくはゼロにするの二択だと思っています。物価が上がれば、他のものの値段も上がっていくというのは、経済学的に見てある意味当然のこと。でも今、日本経済は衰退しているし若年層も減っているので、教育にも投資をしなければいけない。東大には授業料減免や奨学金の制度がありますが、さらに拡充したり、学費の無償化を国に呼びかけていく。このどちらかだと思っています。 三輪:東大の学費値上げは「学生」対「大学」の構図で捉えられることが多いですが、そもそもは国からの運営費交付金が増えていないことに根本的な原因がある。だからみんなで国に「教育にお金をもっと出せ」と言っていくのが本筋だと考えています。 神谷:同感です。研究や経済イノベーションの基盤になるのが学費ですが、その額が元々小さいからこそ、日本の経済は今衰退している。だからこそ国は教育に対してもっと力を注ぐ必要があると思います。
「知性」という自己価値をこそ最大化すべき
――ご自身では「明るくておバカ」とおっしゃいますが、お話を伺っている限り、そんな印象は受けません。せっかくなので、今どんなことに興味があるのかアピールして行ってください。 神谷:今、興味があるのは医療政策ですね。コロナ禍では治療薬として「アビガン」の承認申請が行われたものの、効果が確認できないとして取り下げられたことがニュースになりました。医療分野における承認過程や意思決定を検証することで、経済発展の源であるイノベーションを加速させていきたいです。 ――ありがとうございました。最後に今日の対談の感想を聞かせてください。 三輪:若くてキラキラしているけど、それだけでなく賢いことがビシバシ伝わってきました。知性は「若さ」「可愛さ」とは異なる、神谷さんならではの武器。そこを感じ悪くなく打ち出せれば、自然とファンも増えていくと思います。余計なお世話かもしれませんが、「知性」という自己価値をこそ最大化すべきだと思いましたね。心から応援しています。 神谷:私も含め、東大の肩書を使って活動する方はメリットを考えてそうしているのだと勝手に思い込んでいました。今日お話を伺って、純粋に「面白いから」というのが新鮮で。自分も本当はこうやって生きたいなと感じました。今日はどうもありがとうございました。 神谷明采(かみや・あさ) 2000年生まれ、埼玉県出身。2020年4月、東京大学文化Ⅱ類入学。「ミス東大コンテスト2020」グランプリ、「MISS OF MISS CAMPUS QUEEN CONTEST 2021」グランプリ。2024年4月、東京大学公共政策大学院経済政策コース進学。古舘プロジェクト所属 三輪記子(みわ・ふさこ) 1976年生まれ、京都府出身。東京大学法学部卒業、立命館大学法科大学院修了。2010年に弁護士登録。現在は「三輪記子の法律事務所」代表の傍ら、「newsおかえり」(朝日放送テレビ系列)、「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)などの番組でコメンテーターも務める <撮影/山川修一> 【松岡瑛理】 一橋大学大学院社会学研究科修了後、『サンデー毎日』『週刊朝日』などの記者を経て、24年6月より『SPA!』編集部へ。博士課程まで進学したレアな経歴から、高学歴女子の生態に関心がある。Xアカウント:@osomatu_san
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