目の当たりにしてきた中学受験の奇跡と軌跡 みんな何かのきっかけで背中を押されている 桜井信一の攻める中学受験
そこで、オンライン講演会を開催することにしました。多くの相談メールが「桜井さん、やる気にさせてよ!」と言っているように感じたからです。「お願いですから何とか頑張ってくださいよ、勉強法も紹介しますよ、子どもに夢を見せてあげてくださいよ」そう願っています。
ちなみにオンライン講演会では、私の顔も見られます。サングラスをしていてちょっと怖く感じるかもしれませんが…。
うちの娘も医学生になりました。コロナで大変な時期もありましたが、だからこそ将来に大きな夢を持ち備えないといけないと励ましました。
思えば、七夕の短冊に何を書こうかなと考える小学生でした。医師になるなんて想像の外でした。しかし、中学受験をきっかけに広い世界で相対的に見たとき、これはマズイと思ったのです。
挑戦はいつでもできる、今からでは遅いなんてことはないと言いますが、本当にそうでしょうか。その挑戦が結果をもたらすためには子どもたちはギリギリのタイミングにいると思います。
娘の友達でこんなことを言った子がいます。浪人して医学部に入り、とうとう夢に大きく近づいた。ゴールデンウィークにその子に会ったとき、「あれ?あんなにオシャレさんだったのに意外と普通になったね」とイヤミを飛ばしてみました。すると、一番欲しいものを手に入れたら洋服やバッグが欲しいと思わなくなったというのです。いい話だなあと思いました。
みんな頑張っています。背中を押しますからお子さんを大きな舞台に立たせてあげませんか。
筆者紹介
桜井信一(さくらい・しんいち) 昭和43年生まれ。中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。進学塾では娘の下剋上は難しいと判断、一念発起して小5の勉強からやり直し、娘のために「親塾」を決意。最難関中学を二人三脚で目指した結果、自身も劇的に算数や国語ができるようになる。現在は中学受験ブログ「父娘の記念受験」を主宰、有料オンライン講義「下剋上受験塾」を配信中。著書に、テレビドラマ化されたベストセラー『下剋上受験』をはじめ、『桜井さん、うちの子受かりますか』、馬淵教室と共著の『下剋上算数』『下剋上算数難関編』などがある。