軽快に夫婦獅子舞 大鏑矢神社で奉納 福島県田村市船引町
福島県田村市船引町の大鏑矢(おおかぶらや)神社に伝わる「夫婦(めおと)獅子舞のお渡り」は3日、町内などで繰り広げられた。雌雄の獅子が仲むつまじく舞い、一年の多幸を祈った。 新春を告げる年頭行事として親しまれている。2匹の獅子が神社本殿で舞を奉納した後、町内などの神社や集会所、商店を訪れた。太鼓とかねの軽快な音に合わせ、2匹の獅子が頭を左右に振りながら、寄り添うように踊った。 うっすらと雪が積もる中、集まった家族らは、獅子に頭をかんでもらうなどして、家内安全や夫婦円満、五穀豊穣(ほうじょう)などを願っていた。 807(大同2)年、現在の船引町船引字時ノ宮に天から二つの獅子頭が舞い降り、大鏑矢神社に安置されたのが起源とされ、市の民俗文化財に指定されている。1967(昭和42)年から保存会が受け継いでいる。