22年目の友愛。福岡でラグビー日韓交流試合を開催。
第1回大会は釜山大学のラグビー部に所属していたソン ヒョンソッさんも、毎年この交流戦を楽しみにしているという。 「日本と比べて学校の部活動自体が活発ではない韓国の中でも、ラグビーはマイナースポーツでチーム数が特に少ない。釜山大学ラグビー部は全員が大学からラグビーを始めます。それでも、卒業後もOBチームに所属しながらラグビーを続ける文化ができています」 部員のほとんどが兵役を終えた20歳前後からラグビーを始める。自発的に取り組むからこそ楽しく続けられるという。 ただ国内でできる試合数は限られているから、九州電力OBチームとの交流戦は貴重な試合であり、学びの機会なのだ。 メンバーのほとんどが小中高の体育教員であるため、ネットワークも強い。 「みんな、ほんとにラグビーが好きなんだと思います」 金さんも、ソンさんも、20年に渡って交流戦が続いている理由をそう語った。
九州電力ラグビー部は1951年に創部された。2年目の1953年度シーズンでは第6回全国社会人大会に初出場、初優勝を果たす。 現在は九州電力キューデンヴォルテクスと名を変え、リーグワンのディビジョン2に所属している。 言わずと知れた九州を代表する社会人ラグビーチームだ。 九州電力ラグビー部のOB会は、現役選手サポートしながらOB同士の交流を続けてきた。 海外のチームと現在に至るまで交流戦を続けているチームは、国内でも珍しいと関係者は話す。 15回という節目を迎える今大会からは、新しい取り組みも始まった。 本社九州電力株式会社、そして韓国でも事業を展開する九州旅客鉄道株式会社(JR九州)、西日本鉄道株式会社の3社から協賛を得ることができたのだ。 公益財団法人西日本シティ財団の助成も得られた。 現役の選手、スタッフたちも、チームの連絡網で日頃からサポートを受けているOBたちの試合観戦を呼びかけるメッセージを流した。