本の楽しさ伝える「BOOK MEETS NEXT」全国9都市で開催!瀬尾まいこ氏の新刊イベントも
読書の秋といえば読書推進活動。ところが全国の書店数は10年間でおよそ半数に減り、無書店自治体も今年8月時点で27.9%に増えている……。そんな現状を変えるべく、「本との新しい出会い、はじまる」をスローガンにした業界横断型キャンペーン「BOOK MEETS NEXT 2024」が、10月26日~11月24日の30日間で開催される。 【写真】前作から4年。サービス付き高齢者住宅に入居以降の婆ルを描いた本『マンガ 認知症【施設介護編】』 今年6月、内閣府から発表された「経済財政運営と改革の基本方針2024」に、初めて “書籍を含む文字・活字文化の振興や書店の活性化” が盛り込まれ、3月には経済産業省が書店を支援するプロジェクトチームを設置しているものの、出版業界にとって依然として厳しい状況が続いている。 そんな中、「BOOK MEETS NEXT2024」では「食」「お酒」「音楽」「芸術」「映画」「スポーツ」「アウトドア」「ラジオ」「声優」「大学」などさまざまな入口を通し、多くの著名な作家らも協力しながら、幅広い年代に本の楽しさを伝えて出版業界を活性化させる取り組み。同キャンペーンに参加する書店数は全国で3000店以上、東京を含む全国9都市で100以上のオリジナルイベントが開催される。 開催に先駆け、10月24日には新宿・紀伊國屋ホールにて「オープニングイベント」を実施。子どもたちによる「地球さんご賞」入賞作品の朗読や、言語学者の川原繁人氏とゴスペラーズの北山陽一によるトークショーとミニコンサートを開催。事前申し込みにより抽選で300人を招待する。
10月26日には神保町・出版クラブビルにて、作家・瀬尾まいこ氏の新刊『そんなときは書店にどうぞ』(水鈴社、12月20日発売)の刊行記念トークイベントを開催。同書は『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞後、全国の書店を訪問して書店員と過ごした日々を綴ったエッセイ集。著者の瀬尾氏は、書店文化の衰退に少しでも歯止めをかけたいという思いから、自ら印税の辞退を提案。通常20%といわれる書店マージン率を50%にする販売施策を打ち出すなど、そのスキームでも注目を集めている。申し込みは先着順、参加費無料。 11月23日には京都・キャンパスプラザ京都にて、瀬尾氏と文芸評論家の三宅香帆氏による「京都のみなさん、書店にどうぞ」を開催。同会場で行われる関連イベント「KYOTO BOOK SUMMIT 2024」のスペシャルイベントとして、「本」や「本屋さん」の今と未来を語る。申し込みは先着順、参加費1200円(税込)。 「BOOK MEETS NEXT 2024」は全国9都市、神保町ほか都内各所にて11月24日まで。詳細は公式サイトにて。