バロンドール落選の余波? 西紙が指摘するヴィニシウスの「レアル退団」と「サウジ行き」の未来
レアル・マドリードに所属するブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが、『バロンドール賞』授賞式を欠席したことで非難を浴びている。スペイン紙『アス』は10月31日、予想外のバロンドール落選に落胆の色を隠せないヴィニシウスの去就に注目。まさかのレアル・マドリード退団、さらにはサウジアラビアへ旅立つ可能性について言及した。 10月28日、フランスのサッカー専門誌『フランス・フットボール』が主催する2024年の『バロンドール賞』が発表され、プレミアリーグとUEFA EURO 2024を制するなど、所属クラブとスペイン代表の両方で大車輪の活躍を見せたMFロドリ(マンチェスター・シティ/イングランド)が、この権威ある個人賞を初受賞した。 だが、ロドリのバロンドール受賞と同等か、それ以上に注目を集めてしまったのが2位となったヴィニシウスの“ドタキャン”騒動。同選手は、授賞式に出席するためにMFジュード・ベリンガムやカルロ・アンチェロッティ監督らレアル・マドリードの関係者約50名とチャーター機でマドリードを出発する予定だったものの、受賞を逃したことを受けて、直前で渡航をキャンセル。多くのサッカー関係者からその振る舞いについて非難を受けた。 『アス』は、ヴィニシウスの落選理由について「レアル・マドリードの選手が複数ノミネートしたことで票が割れた」ことと「フェアプレー基準に適さなかった」ことを挙げた。スタジアムで相手サポーターから人種差別発言を受けたり、悪質なファウルを受けることも多々あるヴィニシウスだが、不必要な挑発や審判に対する異議などの問題行動を起こしていることも事実で、“品格”が重んじられるバロンドールを受賞できなかったと分析している。 また、同紙は「ヴィニシウスが抱いた圧倒的な失望感以上に、バロンドールを逃したことはレアル・マドリードでの将来に長期的な影響を及ぼす可能性がある」と、今回の落選がレアル・マドリード退団につながる可能性を示唆。「彼はいくつかのことに我慢の限界を迎え始めている」と、すでに抱えていた人種差別問題やラフプレーの放置といった不満に加え、バロンドール落選のショックが決定打となって同選手がスペインを去る方向に舵を切る未来もあり得るとした。 さらに、同紙はヴィニシウスがレアル・マドリードを退団した場合、プレミアリーグのようなトップリーグに加えて「サウジアラビアも十分に可能性がある」と指摘。すでに昨夏サウジ方面から驚異的な額のオファーを受けた点や、代理人が将来的な移籍の可能性について話し合っていた点などを踏まえ、「ヴィニシウスはサウジアラビアからのオファーについてもっと知りたいと考えている」と伝えた。
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