全日本大学駅伝関東選考会に2年ぶり参加の東洋大はルーキーを積極起用へ
関東学生陸上競技連盟は9日、全日本大学駅伝(11月3日、名古屋市熱田神宮西門前~三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前=8区間106・8キロ)の関東推薦校選考会(6月23日、相模原ギオンスタジアム)に出場する20校と各校の登録選手13人を発表した。 例年通り、1万メートルのレースを各校2選手ずつ4組のレースを行い、全8選手の合計タイムの上位7校が本戦出場権を獲得する。2023年1月1日から、6月9日の申込み期日の前日(6月8日)まで1万メートル公認記録の8人合計タイムの上位20校が関東選考会に参加できる。申込み対象の選手8人と選考会登録選手13人は異なることが認められている。登録選手13人の中から、レース当日に8人が出走する。留学生は登録が2人以内、出場が1人以内。 昨年の全日本大学駅伝で優勝した駒大をはじめ、2位の青学大、3位の国学院大、4位の中大、5位の城西大、6位の創価大、7位の大東大、8位の東京国際大の上位8校はシード校として、今年の本大会に出場する。 昨年の本大会で9位の東海大、10位の早大、11位の順大、12位の帝京大、13位の東農大、14位の東洋大、15位の国士舘大に加え、本大会出場を逃した明大、法大、日大や初出場を目指す立大、駿河台大、麗沢大などが7枚の伊勢路切符を争う。 2年ぶりに全日本大学駅伝関東選考会に回った東洋大は、登録選手13人のうち、松井海斗、宮崎優、内堀勇、迎暖人と4人のルーキーがメンバー入りした。酒井俊幸監督(47)は「今年の1年生は元気がいい。全日本大学駅伝関東選考会というプレッシャーがかかるレースでも積極的に起用したい、と考えています。2人、あるいは3人が走る可能性があります」と戦略の一部を明かした。 東洋大は、主将の梅崎蓮(4年)、主力の小林亮太(4年)、今季に復調した石田洸介(4年)らが順当にメンバー入りする一方で、5年目もチームに残留した松山和希(4年)、関東学生対校選手権ハーフマラソンで24位となった後に体調不良となった緒方澪那斗(3年)がメンバーから外れた。一部の主力選手が不在の中、ルーキーの台頭が期待される。「ここで1年生が結果を残せば、選手層が厚くなり、秋以降の駅伝につながります」と酒井監督は先を見据えて話した。 6月下旬のレースは高温多湿のタフなコンディションとなる可能性も大きい。これまで熱中症などのため、選手が途中棄権し、その時点で出場権を逃したチームは多い。昨年も中央学院大と芝浦工大が8人全員が完走できずに記録なしに終わった。第1組は午後5時30分、第2組は午後6時10分、第3組は午後6時50分、最終第4組は午後7時30分のスタート。速さより強さが求められる一戦は、今季の大学駅伝を占う注目のレースとなる。 全日本大学駅伝関東選考会に出場する大学は以下の通り。カッコ内は1万メートル8人の申し込み記録の平均。 <1>東海大(28分34秒65) <2>東洋大(28分41秒11) <3>順大(28分43秒13) <4>帝京大(28分48秒53) <5>早大(28分48秒85) <6>中央学院大(28分50秒05) <7>日大(28分52秒38) <8>日体大(28分58秒89) <9>明大(29分0秒42) <10>法大(29分3秒08) <11>駿河台大(29分4秒39) <12>山梨学院大(29分4秒97) <13>麗沢大(29分6秒46) <14>専大(29分8秒91) <15>東農大(29分9秒28) <16>国士舘大(29分12秒98) <17>神奈川大(29分14秒27) <18>立大(29分13秒52) <19>亜大(29分13秒70) <20>流通経大(29分19秒44) 以下は選考会出場を逃した大学。 <21>日本薬科大(29分22秒19) <22>慶大(29分23秒60) <23>筑波大(29分52秒78)
報知新聞社