NHK朝ドラ99作目は「まんぷく」脚本・福田靖氏「コメディ要素は52%」
タイトルは「まんぷく」安藤百福夫妻の半生がモデル
NHKは14日、大阪放送局で記者会見を行い、同局制作の来年度後期・朝の連続テレビ小説がインスタントラーメンを生み出したことで知られる日清食品創業者の安藤百福氏と、妻の仁子氏の半生をモデルとした「まんぷく」に決まったと発表した。会見には同ドラマの脚本を担当する福田靖氏と制作統括の真鍋斉氏が出席し、福田氏は「たいがいのことは経験したつもりだったが朝ドラを書くとなれば話は別」「大阪制作でやるというのも気合の入る要素のひとつ、最後までがんばって走り抜きたい」と話している。
ドラマは戦中~高度経済成長の大阪・七転び八起きで『敗者復活の物語』
同局によると、NHK連続テレビ小説は、このドラマで99作目(大阪制作は42作目)となる。今回、脚本を担当する福田氏は2001年にテレビドラマ「HERO」で大ヒットを記録。その後も「海猿」「ガリレオ」シリーズ、NHK大河ドラマ「龍馬伝」などの作品を手がけたことで知られる。 龍馬伝放送当時、演出を担当していた真鍋氏が「いつか一緒にドラマをやりたい」と思っていたそうで、今回は7~8年越しにその思いが通じた結果となる。 今回のドラマは戦中~高度経済成長の大阪を生き抜いた夫婦の物語として、モデルは安藤夫妻。真鍋氏は「かの有名なインスタントラーメンを開発した方。百福さんは偉人として紹介されることも多いが、その道のりは平坦なものではなく、戦後まもなくGHQに逮捕されたり、銀行の理事長をやって破綻して全財産をなくしてしまうという浮き沈みの激しい人生」「そのたびにお子さんを抱えた妻が見守り、背中を押し、最後にはインスタントラーメンを作り、晩年大成功をおさめた波乱の人生です。七転び八起きで『敗者復活の物語』です」と力強く語った。
「毎朝幸せな時間を届けるのが朝ドラ」
一方、福田氏は「脚本家になって22年 とうとう朝ドラが。たいがいのことは経験してきたつもりで、正直いって仕事に飽きちゃったと思ったりもしましたが朝ドラを書くとなれば別。身が引き締まった思い」などと語った。 また「真鍋さんから朝ドラは151本の100メートルダッシュと聞きまして、これは大変だと体力気力を振り絞って書かなければと。毎朝幸せな時間を届けるのが朝ドラだと思いますので、おもしろいエンタテイメントを届けたい」などと続けた。