【解説】学生バイト“103万円の壁”150万円に引き上げへ最終調整 親の手取りどう変わる…年収600万円世帯は10万9000円増の試算 今後は「130万円の壁」課題
「130万円」健康保険料負担の壁が課題に
遠藤キャスター: 実際に150万円に引き上げられる時期は、先になってくるんですか? 智田裕一 解説副委員長: 国民民主党の要求を踏まえて、2025年分の所得から適用をスタートしようということです。上限を超えた場合も、世帯の手取りが急激に減らない仕組みを作ることを検討する方針です。 木村キャスター: 年収400万円と800万円の時を、それぞれ見ていきたいと思います。親の年収が400万円の場合は、7万7000円増える試算になります。親の年収800万円の場合は、現在よりも17万4000円増えるということです。親の年収が高ければ高いほど、より恩恵を受けやすいと言えますね。 SPキャスター 中村竜太郎さん: 色々な家庭の事情がある中で、お子さんが働く意欲に応えるというのは、すごく良いと思いますし、トータルで見たときはメリットの方が多いんじゃないかという気がします。 青井キャスター: メリットだけなのか、それとも課題があるのか、その辺りはどうでしょうか。 智田裕一 解説副委員長: 国民民主党は若い世代の手取りの底上げを主張しています。大学生が多く稼げるようにして、その世帯の手取りが増えるようにしても、その若い世代全体の底上げの全面的な解決につながるかという課題もあります。 あとは学生が年収130万円以上になると、今度は社会保険料、健康保険を払わなきゃいけなくなって、そこでまた壁が生まれるので、仮に150万に引き上げたとしても「130万円の壁」をどうするのかは残るので、ちょっと課題もあるということです。 遠藤キャスター: 150万円に引き上げても、結局また国民健康保険の130万円の壁があるので、そこまでしか働かないで、みたいな話になってしまう可能性があるということですね。 智田裕一 解説副委員長: 社会保険も含めて、全面的に将来的には解決していかないといけないかなと思います。 (「イット!」12月13日放送より)
イット!