熊本・小国町「富くじ六花園」の木橋、20年ぶりお色直し 福岡大工学部社会デザイン工学科の学生ら修繕
熊本県小国町宮原の公園「富くじ六花園」で16、17日、福岡大工学部社会デザイン工学科の学生らが木橋の点検、修繕をした。20年ぶりのお色直しで、中心街にある憩いの場の小さな橋が、すっかりきれいになった。 橋は静川の清流が注ぐ公園内の水辺の浮島に架かる。小国杉製の幅1メートル、長さ5メートルで、2004年11月に完成した。近くの「けやき水源」や「鏡ケ池」などの水神様巡りをする、観光客や地元住民らの散策コースになっている。 同学科の渡辺浩教授(57)が熊本大在籍当時、町に依頼されて公園整備の企画・設計に参加。今回は、研究対象として思い入れのある木橋のメンテナンスを兼ね、学生4人を伴って実習に励んだ。 学生たちは、はしご状に組まれた角材の状態を診断し、勾配を調整。表面を磨き上げ、黄土色の水性塗料を丁寧に塗った。実習の成果を論文にまとめる4年生は「公園を訪れる人たちの思い出の風景の一部になるとうれしい」と話した。(花木弘)