《日本から世界へ》杉良太郎も感銘「100才が舞った」超高齢者のダンス大会「むきだしのバトル」
「1才で体力が天と地ほど違う」
結果は3位が埼玉『GOLD DRAGON』、2位が強豪の神奈川『FOREVER CHANCE!』。優勝を埼玉『ケロッグ・ダンディーズ』が飾り、賞金100万円と大会協賛企業・富山常備薬のCMメイン出演権を獲得した。 3チームの賞金総額は160万円。冒頭の激励しかり、杉が賞金を重んじるのにはわけがある。 「私は芸能界で60年ですが、若い頃からバックダンサーと呼ばれる人たちにスポットを当てないといけない、ダンスで生活していけるようにしたいと考えてきた。その思いでプロダンスリーグの『D.LEAGUE』を立ち上げたんです」 出場チームの健闘を讃えながら、杉はこう続けた。「そしてダンスは若い人だけのものじゃない。高齢者が健康で長生きしてほしいとの願いを込めて、ダンス健康クラブの活動がある」 この日は厚生労働省「健康一番プロジェクト」の「健康ダンス」チャレンジ企画も行われ、今年100才を迎える伊藤小枝子さんが挑戦。2回連続でダンスを踊り切ると「苦しかったです。でも、苦しさがないと楽しさが大きくならないですから」と語って、会場中のシニアに勇気を与えた。健康ダンスの動画もお披露目され、102才も登場。さらなるどよめきが広がった。 「私も80才になってよくわかりますが、1才だけで体力が天と地ほど違う。10才では天文学的に違う。それが皆さん、90才や100才で舞台に立っている。GOLDダンサーたちの気力を会場の皆さんも受け取ったでしょうか。来年は賞金争奪戦のような、“人間むきだし”のもっと熱いバトルにしたいと思います」 杉はそう語って「私も今から生活を切り詰めて賞金を貯めますから」と、笑わせた。昨年末はベトナムでのダンス交流を果たし、シンガポールからも視察の申し込みがあったと明かす。 日本全国、やがて世界へ。高齢者の健康長寿を願う杉の想いが、ダンスを通じて広がっていく。