「10代からかかりつけの婦人科を」パリの美容のプロが説く仏的ウェルエイジング10か条/後編
若さを取り戻そうとするのではなく、素敵に歳を重ねることを楽しむパリマダム。美と健康に対するマインドや習慣を、パリで活躍する美容のプロにフランス的「ウェルエイジング10か条」を伺いました。 【画像一覧を見る】 「美容医療はやりすぎNG」。パリの美容のプロが説く仏的ウェルエイジング10か条/前編からの続きです。
フランス人の美容や健康への意識、お手入れ習慣を伺うと、日本人との考え方の違いや共通点も見えてきました。 「例えばシミやシワがあっても、コンプレックスを隠すような厚塗りメイクは、自分を否定することであり、カッコわるいこと。肌悩みに対してはもちろん最先端のエイジングケアコスメも取り入れますが、シンプルケアを地道に継続することを優先します。“Less is more”(少ないほうが豊かである)。あくまで無理なく自然の流れに抗わず、自分らしさを大事にするのがフランス流。そして、何より大事にしているのが『品のある佇まい、立ち居振る舞い、知性』。どんなに肌がきれいでも、拙い言葉遣いや下品な振る舞いは台無しにしてしまう。品性や知性を身につけることがパリマダムの美しさや魅力のベースにあるのです」
6 ボディケアは大雑把、フェムケアはマスト。
バスタブがない住宅事情もあり、日本のようにお風呂美容をする習慣はなし。 「ボディケアは意外と雑で、ボディクリームを塗るくらい。それに対してフェムケアには熱心。デリケートゾーンに意識をもつことがフランスでは当たり前。薬局やスーパーでも気軽に買えるので、専用のソープやクリームでケアします」
7 見えないパーツこそお手入れを抜かりなく。
見える部分よりも、見えないパーツに気を配るのもフランスらしいこだわり。 「服で隠れて見えない冬でも脱毛やペディキュアをします。フランスには古くから『ペディキュール・ポドローグ』という足の専門医がいて、足のトラブルを解決してくれます。そうした頼れる存在がいることもケアの意識が高い理由では」
8 10代からかかりつけの婦人科医をもっている。
「女性は初潮を迎えると、母親に婦人科に連れていかれ、年に一度は検診を受け、常日頃からコントロールするのが普通です」。更年期はホットフラッシュで悩む人が多いそうですが、「何かあればすぐに診てもらえるので、更年期になっても慌てることがありません。婦人科は気軽に通える身近な存在です」