BYD、ハイブリッドSUV欧州初導入 「シールU」は約670万円から
323馬力のハイブリッドSUV
BYDが欧州市場にプラグインハイブリッド車(PHEV)の「シールU」を導入した。同社が欧州にPHEVを持ち込むのは初めてで、販売網を大きく強化することになる。 【写真】プラグインハイブリッドSUV、RAV4のライバル登場【BYDシールUを写真で見る】 (27枚) シールUの英国価格はエントリーグレードで3万3205ポンド(約670万円)から、上位グレードで3万9905ポンド(約800万円)から。9月より販売開始予定だ。 日本でも発売されるセダン「シール」のSUV版であり、ボディサイズは全長4785mm、全幅1890mm、全高1670mmと、幅と高さが拡大している。トランク容量は552Lで、後部座席を格納すると最大1440Lになる。 欧州ではPHEVとバッテリーEV(BEV)の2バージョンが導入される。 PHEVは1.5Lガソリンエンジンと電気モーター、18.3kWhの駆動用バッテリー、CVTを採用している。前輪駆動のエントリーグレードは合計出力218ps、最大トルク30.5kg-mを発生。四輪駆動の上位グレードでは合計出力324ps、最大トルク56.0kg-mに達する。 電気のみの航続距離は最長80kmで、バッテリーは約35分で30~80%の充電が可能だ。また、26.6kWhバッテリーを搭載するロングレンジモデルも設定される。 BEVは71kWhまたは87kWhのリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを搭載し、中国CLTCテストサイクルでの航続距離は520~605kmとされる。2基の電気モーターの合計出力はグレードによって207psまたは221psとなる。 標準装備として、19インチのアルミホイール、LEDヘッドライト、ヴィーガンレザー、ワイヤレスのスマートフォン充電器、プレミアムサウンドシステム、15.6インチ回転式インフォテインメント・システムなどがある。 BYDは世界最大のEV・PHEVメーカーであり、2022年には180万台、2023年には300万台以上を販売している。
ジャック・ウォリック(執筆) チャーリー・マーティン(執筆) 林汰久也(翻訳)