渋谷は何がダメだったのか…「小林幸子」や「喜矢武豊」なども参加で「池袋ハロウィン」は大盛り上がり
今年のハロウィンで最も盛り上がった街は渋谷ではなく池袋かもしれない。 10月28日~29日の2日間、東京・池袋の豊島区立としまみどりの防災公園(愛称:IKE・SUNPARK)で「池袋ハロウィンコスプレフェス2023 Powered by dwango」(池ハロ)が開催された。渋谷区が交通規制等を強めたのと対照的だ。高際みゆき豊島区長(58)がコスプレ姿で参加するなど、豊島区は池ハロを推進し、今年で10周年を迎える国内最大級のコスプレイベントにまで育った。 【今年もやっぱり…】渋谷ハロウィンで「酔っぱらった男性が大暴れ」…「警察官数十名」で取り押さえた「衝撃写真」 今年は過去最高の約14万人のハロウィン客が集結。28日のパレードには、10周年記念アンバサダーに就任した小林幸子(69)が、アニメ『鬼滅の刃』の“ラスボス”の鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)の姿で登場した。圧巻の迫力に「オーラがヤバすぎ!(笑)」と観衆も興奮していた。小林も会見で開口一番「ラスボスです!」と笑いを取るなどノリノリだった。 「みなさん変身願望があると思います。こんなに楽しいパフォーマンスはない。コスプレする人も見る人も、みなさん楽しそう。何よりみなさんルールを守っていて、マナーが良いと感じました。本当に良いイベントだと思います」(小林氏) そう小林が語るように、中高生や子ども、高齢者など参加者の年齢層は幅広く、会場には健全な空気が流れていた。治安が良いことの証拠だろう。 ほかにも、ゴールデンボンバーの喜矢武豊氏も自身のYouTubeチャンネルの企画として参加しており、ステージで笑いを取っていた。 彼らはバカ騒ぎ目的ではなく、純粋にコスプレを楽しんでいる様子で、なかには数万、十数万円とかけて衣装を用意するコスプレイヤーもいる。 「瞳が特徴的なキャラなので、カラコンにはこだわって、ネットで7000円で買いました」(アニメ『チェンソーマン』のマキマに扮したにゃんきちさん) 「衣装は当時の価格で11万円。海外サイトで買いましたが、円安になる前でよかった」(映画『スター・ウォーズ』のダース・ベイダーに扮した会社員の男性) 「知人のクリエイターに依頼した特注の“ドラゴンアーマー”は7万円。衣装代はトータルで13万円かけました」(オリジナルのコスプレで参加したLiliy Elvenさん) 今年で8年目の参加という、 アニメ『聖闘士星矢』の女神アテナに扮した三毛猫教授さんは「みなさん衣装・小道具のクオリティが年々上がっている。私も負けていられない」と刺激を受けた様子だ。 コスプレも突き詰めれば仕事になる。アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の初号機に扮した、なつは 厨二病の人さんは、意外な仕事が舞い込むと紹介する。 「初号機のコスプレでエヴァのパチスロを打ってほしい、というパチンコ店からの依頼です。昨年の池ハロではコンテストに出場して、メインステージに上がったのですが、それで知名度が上がったのか、コスプレの仕事の依頼が増えました」(なつは 厨二病の人さん) 好きこそものの上手なれ。次にブレイクするコスプレイヤーは池袋から生まれるのかもしれない。 取材・文:芳賀 慧太郎
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