【おむすび】18歳演じる麻生久美子の姿に制作統括も衝撃「本気で思った…違和感がない!」
回想シーンで22歳の聖人が18歳の愛子にプロポーズ
俳優の橋本環奈が、主人公・米田結を演じるNHK連続テレビ小説『おむすび』(月~土曜午前8時)。第53回が11日に放送され、結の父・聖人が若かりし頃、母・愛子にプロポーズする様子が回想シーンとして描かれた。聖人は22歳、演じる北村有起哉は50歳。愛子は18歳、演じる麻生久美子は46歳。聖人は長髪でギターを奏で、吉田拓郎の『結婚しようよ』の歌詞を引用しながら「僕の髪が君と同じ長さになったら結婚しよう」とプロポーズする様子が描かれた。演出担当の大野陽平氏と制作統括の宇佐川隆史氏が取材に応じ、プロポーズシーンの楽しい舞台裏を紹介してくれた。 【写真】「30代とは思えんくらい似合ってる」…仲里依紗が平成ギャルになりきった制服姿 まず、大野氏に演出担当として2人に何か要求したことはあるのか尋ねてみた。 「プロポーズシーンの撮影に関しては、『演出する』というよりも、『若かりし頃の扮(ふん)装をしたおふたりがどんな化学反応を見せるか? を見たい!』という思いでしたので、お芝居はほぼお任せで、ドライリハーサル(撮影直前に行うリハーサル)に入ったように記憶しています。実は、あのシーンの台本は『長髪の聖人が愛子に告白』というト書きのみで、そもそもギターに関しての言及はひとつも無かったんです。 撮影の1週間前くらいでしたが、北村さんから『ギターがあったらうれしい』と言われまして、それで準備しました。本番の日の朝、北村さんに『ギターを弾かれますか?』と軽く聞いたら『部屋の片隅に置いておこうかな』と返ってきましたが、いざドライリハーサルが始まったら、ギターをかかげて弾き始めたんです! 結果、そのおふたりのやりとりが若いエネルギーに満ち満ちていて非常に面白く、『ぜひこの形でいきましょう』となりました。そういったいきさつも含めて、演出したというよりも、そこで生まれる何かをリアルタイムにドキュメント的に撮影したという方が近いかもしれません。私自身、視聴者の一人のように楽しみながら撮影したシーンでした」 第12回の放送でも北村は18歳の長髪の聖人を演じた。当時は西城秀樹さんや野口五郎を参考にしたようだが、今回は吉田拓郎に寄せたのだろうか。 「第12回のイメージの延長線上で、フォークのニュアンスを扮装で追加した程度です。吉田拓郎さんは関係ないですが、どこかで引っ張られているかもしれません(笑)」 18歳を演じた麻生のモチーフはどうだろう。 「愛子さんの若かりし頃の姿が映像として登場するのは初めてですが、名古屋の元ヤンキーだったという設定を踏まえ、髪はソバージュにしたり、元ヤンキーをにおわせる派手目な衣装を準備してもらいました」 北村と麻生の反応も気になる。 「おふたりとも最初は少し恥ずかしがっていたように見えましたが、撮影ではビシッと物語の世界に入ってくれました」 制作統括の宇佐川氏も麻生の様子を紹介してくれた。 宇佐川氏「これは本気で思ったのですが、麻生さんが若い頃の姿で現場に現れた時、18歳の姿と言っても違和感がない! と感じました。現場スタッフも記録に残しておこうと、思わず記念写真を撮影したほどで。麻生さんも楽しんでいただけたのか、北村さんと一緒にいろんなポーズをとってくれました。麻生さんも北村さんもノリノリで、本当にサービス精神旺盛な方々だなと思いました」
ENCOUNT編集部