元二刀流のパイレーツ“最強新人”が日本時間6日ドジャース戦先発 大谷翔平と初対戦へ「彼に感銘受けた」
◆米大リーグ パイレーツ1―0ドジャース(4日、米ペンシルベニア州ピッツバーグ=PNCパーク) デビューから2連勝の注目のルーキー、パイレーツのポール・スキーンズ投手(22)が4日(日本時間5日)、先発する5日(同6日)のドジャース戦に備えてブルペン投球を行い、大谷翔平投手(29)との初対戦へ最終調整した。 ここまで4試合で2勝0敗、防御率2・45の右腕は「個々の打者に対するゲームプランを持って、相手打線に臨みたい。必ずアウトにする方法はあるはず。あとはしっかり自分のボールを投げきるだけだ」と意気込んだ。 2023年のMLBドラフト全体1巡目でプロ入りした金の卵は、メジャー初登板となった5月11日(同12日)の本拠地・カブス戦でいきなり102マイル(164キロ)をマークし、鮮烈なデビューを飾った。前回5月29日(同30日)の敵地・タイガース戦は自身の22歳の誕生日だった。「ダブルヘッダーで、忙しい一日になったけど、チームメートに祝ってもらって、うれしかった」と笑顔を見せた。 投打二刀流の大谷は特別な存在だ。スキーンズはかつて投手と捕手の二刀流を目指し、2021年はNCAAファルコンズで投手として18試合に登板。1勝1敗、11セーブを挙げ、捕手としても18試合に出場。打撃成績は計48試合で打率4割1分、11本塁打のスラッガーでもあった。 「元々は捕手で、キャリアの遅くから投手を始めた。ドラフト前は僕も二刀流を目指していたので、彼からいろいろな意味でインスピレーションを受けた。彼がメジャーのレベルでやっていることを見ると、僕でもやれるという気になれた。彼に感銘を受けて、できるだけ長い間、二刀流にトライしてみたんだ。結果的に僕は(メジャーでは)捕手と打者を断念する決断を下したわけだけど、彼みたいになりたいと長い間やっていたんだ。彼を見て大きくなっただけに、対戦できることは超現実的だ。大学レベルとメジャーのレベルでは、また目に見えない準備も違ってくると思う。彼はまさに最高級のレベルで、それをやっているんだ」と自分の経験を踏まえた上で大谷の異次元ぶりに賛辞の言葉を並べた。 米カリフォルニア州フラートン出身。2018年4月8日(同9日)にはエンゼルス・大谷の本拠地(同州アナハイム・エンゼルスタジアム)デビュー戦をスタンド観戦していたという。「高校を通じてチケットを手に入れたんだ。彼は7回までパーフェクトをしていた。クールな一日だった。あの頃はまだ、現実には野球の世界のことを知らなかったけどね」。 憧れの二刀流と対じする時が来た。「3人のMVP(ベッツ、大谷、フリーマン)がそろう打線と対戦するのはクールなこと。しっかり準備して、任務を遂行しなければいけない。我々はいいプランを練っている。それがうまくはまるように願っている」と力を込めた。
報知新聞社