“イン突き”の岩田康誠騎手は内枠で単回収率900%超え GⅡで妙味のある騎手、厩舎を東大HCが調査
手塚貴久厩舎は穴馬の激走も
<GⅡで妙味がある厩舎> 手塚貴久【8-8-6-39】勝率13.1%/連対率26.2%/複勝率36.1%/単回収率164%/複回収率120% 池添学【7-1-4-31】勝率16.3%/連対率18.6%/複勝率27.9%/単回収率128%/複回収率60% 藤原英昭【6-2-4-45】勝率10.5%/連対率14.0%/複勝率21.1%/単回収率470%/複回収率126% 杉山晴紀【4-2-2-28】勝率11.1%/連対率16.7%/複勝率22.2%/単回収率101%/複回収率112% ※2019年9月8日~2024年8月18日の過去5年分。J・GⅡは除く 次はGⅡで妙味がある厩舎について。こちらも4つ紹介する。 まずは手塚貴久厩舎。全体成績は【8-8-6-39】で単複ともに回収率は100%オーバー。なかでも、中山のGⅡで【4-6-1-19】勝率13.3%、単回収率228%と好成績だ。また、前走からの距離延長が好走パターンとなっており、成績は【4-2-4-14】単回収率276%、複回収率200%。2023年京王杯2歳Sで9番人気3着のオーキッドロマンスや2022年AJCCで11番人気2着のマイネルファンロンなど、人気薄からの激走例も多くあり、該当馬がいればぜひ狙いたい。 次に取り上げるのは池添学厩舎。短距離、マイルよりも、中長距離での信頼度が高いのが特徴だ。1600m以下では【0-1-0-14】複勝率6.7%、複回収率9%に対して、1800m以上では【7-0-4-17】勝率25.0%、単回収率197%と、好走率、妙味ともに大きな差が生まれている。外国人騎手を起用するイメージがある厩舎だが、GⅡにおいては意外にも【0-0-0-2】で馬券に絡んでいない。 続いては藤原英昭厩舎。西開催と東開催での成績の違いに注目したい。東開催では【1-1-1-16】で勝率5.3%、単回収率32%と振るっていない反面、西開催では【5-1-3-27】勝率13.9%、単回収率727%と優秀な成績を残している。東京、中山のGⅡでは大きく割り引きたい。また、前走4着以下からの巻き返しも多く、該当馬は【3-2-3-17】単回収率1005%、複回収率260%となっている。 最後に取り上げるのは杉山晴紀厩舎。前走からの距離短縮ローテが【1-2-1-6】で複勝率40.0%、複回収率331%と妙味たっぷりだ。昨年のマイラーズCで4番人気2着のガイアフォースや、2022年神戸新聞杯で5番人気1着だったジャスティンパレスもこの条件に合致していた。また、出走間隔が詰まっている場合は割引が必要。前走から中9週以上では【4-2-1-9】で勝率25.0%、単回収率229%と良好だが、中8週以下だと【0-0-1-19】と厳しいデータとなっている。 《ライタープロフィール》 東大ホースメンクラブ 約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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