50代女性が「粘着テープでぐるぐる巻きにされて…」闇バイト強盗の藤井柊容疑者(26)の粗暴な犯行と地元での評判《横浜~千葉“連続緊縛強盗”》
「匿名・流動型犯罪グループ」による強盗事件が多発
折しも、首都圏では凶悪な強盗事件が多発していた。背後にいるのは、事件ごとに離合集散を繰り返す「匿名・流動型犯罪グループ」。首謀者がSNSの“闇バイト”募集で集めた実行犯を操り、特殊詐欺や強盗などを仕掛ける通称トクリュウの名称を生む契機となったのが、昨年摘発された“ルフィ事件”である。 「今回、特定グループの犯行とみられるのは、今年8月下旬以降、少なくとも19件。10月22日までに30人以上の実行犯が逮捕されているが、秘匿性の高い通信アプリで『赤西』『JOJO』『織田信長』など30以上のアカウントを使い分ける指示役の特定には至っていない」(前出・記者)
遂には死者まで。
市川の事件の2日前、10月15日には、遂に死者が出ていた。現場は神奈川県横浜市の一軒家。元エンジニアの後藤寛治さん(75)が粘着テープで手足を縛られたまま事切れていたのだ。全身の複数箇所で骨が折れており、死因は暴行による失血死。自宅からは現金や貴金属が奪われていた。 後藤さんの顔に巻かれた粘着テープから検出されたのが、前出のA子さん宅に押し入った藤井の指紋だった。捜査関係者が明かす。 「10月9日に発覚した、千葉県船橋市の民家で高齢夫婦が襲われた強盗致傷事件でも、夫の手首を縛っていた粘着テープから、藤井の指紋が検出された。つまり船橋、横浜、市川と3つの緊縛強盗現場で、藤井の指紋が出たことになる」
藤井とは、どんな男なのか。
船橋の事件でも、妻は肋骨を折られ、全治1カ月以上の重傷を負った。被害者の心身に甚大な傷を残し、財産ばかりか1人の生命までも奪った直近3つの事件。それぞれに加担した藤井とは、どんな男なのか。 出身は愛知県。粗暴な犯行とは裏腹に、地元での評判は決して悪くなかった。 「柊は小学生の頃から心の優しい子だったんです。よく下級生とボール遊びをして面倒を見てあげていましたし、大きくなってからも乱暴なところはありませんでした」(同級生) 藤井が高校時代にアルバイトをしていた飲食店の従業員はこう振り返る。 「彼が小さい時に両親が別れて、父と姉、祖母と暮らしていたはず。めっちゃいい子でしたよ。真面目だしいつもニコニコしていて愛想がいい。高校の頃は彼女もいましたが、東京に行ってしまって別れたと」
「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年10月31日号
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