ラファエル・ペルソナ主演『ボレロ 永遠の旋律』8月公開 名曲誕生の裏側映した予告編も
作曲家モーリス・ラヴェルの楽曲「ボレロ」の誕生秘話を描いた『Bolero(原題)』が、『ボレロ 永遠の旋律』の邦題で8月9日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国順次ロードショーされることが決定。あわせて日本版ビジュアルと日本版予告が公開された。 【写真】『ボレロ 永遠の旋律』場面カット 本作は、「ボレロ」が誕生するまでとともに、作曲したラヴェルの痛みに満ちたその人生を描き出す人間ドラマ。 『ドライ・クリーニング』でヴェネチア国際映画祭の金オゼッラ賞に輝き、『ココ・アヴァン・シャネル』や『夜明けの祈り』でセザール賞にノミネートされたアンヌ・フォンテーヌが監督を務めた。 主人公ラヴェルを演じるのは、『黒いスーツを着た男』で主演を務めたラファエル・ペルソナ。心身ともに繊細なラヴェルが、その才能と人生を振り絞って音楽を生み出す姿を表現した。ラヴェルの生涯にわたってのミューズにして、魅惑的なミシアを演じたのは、『ベル・エポックでもう一度』でセザール賞主演女優賞にノミネートされたドリヤ・ティリエ。そのほか、『バルバラ ~セーヌの黒いバラ~』のジャンヌ・バリバール、『ダリダ~あまい囁き~』のヴァンサン・ペレーズらが共演に名を連ねている。 また劇中では、ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による「ボレロ」に加え、「亡き王女のためのパヴァーヌ」「道化師の朝の歌」などの楽曲が、ヨーロッパを代表するピアニストの一人であるアレクサンドル・タローによって披露されている。さらに、元パリ・オペラ座のエトワール、フランソワ・アリュがエンディングで「ボレロ」を踊っている。 公開された日本版ビジュアルには、タクトを大きく振り上げるラヴェルの恍惚とした表情が大きく写し出され、背景には満員のオペラ座の様子が。そして、「その音は、魂を奪う」という言葉が添えられている。 あわせて公開された日本版予告は、鍵盤に向かっていたラヴェルによって「ボレロ」の魅惑的な旋律が今まさに生み出されようとしていた時、その初めての観客となる家政婦が「その曲好きです。胸が熱くなる」と感想を語り、彼が安堵の笑みを浮かべる運命的な場面で幕を開ける。ダンサーのイダから自身のバレエのための作曲の依頼を受けたラヴェルは、試行錯誤の日々を経てこの曲をついに誕生させ、初演の大成功によって彼の日常は激変していく。ラヴェルが「こんな悪魔のような芸術にするな!」と激怒するように、映像には自身のすべてを注ぎ込んで作った曲によって、人生が侵食されていくことを暗示するセリフやシーンが数々と映し出されている。
リアルサウンド編集部