中川大志、イベントでも“リアル花岡”に!? 愛に溢れた『Eye Love You』ファンミーティング
MVPはドラマもイベントも頼れる男、“リアル花岡”な中川大志!?
ファンとのふれあいを目一杯楽しむ無邪気な二階堂、そして照れ屋な素顔を見せてくれたジョンヒョプがそれぞれ魅力を発揮するなかで、イベントを大いに盛り上げる立ち回りを見せたのが中川だった。「ヤンモリ早乗せ対決」では、清水とチームを組んだ中川。だが惜しくも二階堂&ジョンヒョプチームに負けてしまったことで、韓国の苦いお茶を飲むはめに。「うわ、すっご」とリアクションする清水に対して、グッと涙目になってこらえる。その姿を見たMCから感想を尋ねられると「……マシッソヨ(おいしい)」と言い放つ。その思わぬ答えに思わずジョンヒョプが手を叩いて大喜び。 さらに、ジェスチャー対決でもゴリけんと共に罰ゲームで苦いお茶を飲むことになってしまう。ゴリけんが芸人らしく「うわー!」と派手に苦さを表現している横で、またもや黙って耐えて見せる。もちろん、その反応についてMCから振られると「マシッソヨ~」と、今度は余裕の笑顔を見せて笑いを誘うのだった。 また、中川が演じた花岡といえば「後出しジャンケン」ということで、ファン全員と「花岡専務とジャンケン大会」が実施された。「最近、ジャンケン1本でやってるんでね」なんて“ジャンケン俳優”を自称して見せるトーク力も披露しつつ、ファンとジャンケンを楽しむ。そして、最後の1人はステージであの名場面を再現する展開になったときも、勝ち残った女性にさり気なく手を差し伸べてエスコート。さらには「本宮が強いんだよ」の台詞を勝ち残った女性の名前に変えてみせたり、ステージを降りるときにも「行って来い、本宮」とテオのもとへ行く侑里の背中を押すシーンにもリンクさせて言ってみせたりと、どこまでもファンを喜ばせる対応を見せていた。
山下美月の参戦&とっておきの裏話が披露された感動の第2部
また、19時開演の第2部には池本真尋役の山下美月も登場するという新たなサプライズが用意されていた。そして、霧多布岬の灯台シーンを振り返る場面では「マニサランヘ」の大声対決という新しい企画も。声の音量を測る機械を手に、ゴリけん、清水、中川、二階堂、ジョンヒョプ、そして山下が次々に愛を叫び、そのガチっぷりにまた会場が笑いに包まれた。こうしたイベントに向き合うまっすぐな姿勢からも、1人ひとりが全力でいいものを作ろうとしていたことが伝わってくるようだった。 実際に、『Eye Love You』では現場でキャスト陣から出てきたアイデアが採用された、アドリブ演技も数多くあったとのこと。中川は「急にリハーサルでテオくんは腕時計を持ってないのに、花岡の真似(時計を触る仕草)をし始めて。最後にボソボソっと言われて。なんて言ったんだろうなと思ってたらオンエアで字幕が出てたんで、“ああ、そういうことだったんだ”って」とジョンヒョプのアドリブに驚かされたエピソードを披露。すると、ジョンヒョプは照れ笑いをしながら「花岡さんとは対立関係だったので、時計を使って見せられるんじゃないかと思いました」と話す。そうしたジョンヒョプの演技の引き出しの多さに、二階堂も毎回台本に目を通しながら「ジョンヒョプさんがどんなふうにやるのか楽しみだった」と第1部で振り返っていたのも印象的だった。 また、北海道ロケに行く道中の飛行機では、二階堂、ジョンヒョプ、中川が3人同じ便だったという初出しの裏話も飛び出した。さらにチケットの通りに座ると、中川が2人に挟まれる形になったということで「左にヒョプがいて、右にふみさんがいて、ものすごいいい役作りになりました。北海道までに気持ちが出来上がりました。こんな感じで(花岡も侑里とテオに挟まれて)3人で北海道に出張に行ったのかなって」と明かすと、会場から笑いと驚きの声が。二階堂も思い出し笑いをしながら「朝も早かったですし、撮影もかなりハードだったので、それぞれお休みモードに入ってたんですけど、真ん中にいる中川くんがそんなに読むつもりもない機内誌を取ってたのが横目で見えて(笑)」と続け、ジョンヒョプも隣で微笑みながらうなづく。 何事も丁寧に作り上げるというのは、楽なことではない。それでもみんなで時間や手間を惜しまずに作り上げたものは、作った人もそしてそれを受け取る人の心も温める大切な思い出になるものだ。このドラマは、まさにキャストにとっても、そしてスタッフや視聴者にとっても、そんな宝物になったのではないだろうか。第1部の挨拶では二階堂が思わず感極まって言葉を詰まらせる場面もあった。それくらい「本当に本当に大好きで大切な作品」であり、「素晴らしいスタッフの方々が愛を込めて作ってて、それをみなさんが受け取ってくださって、それをまた我々が受け取って。良いご縁をたくさんいただいた作品です」と。 そして、中川は第2部の最後に「何より、1人で日本にやって来てくれたチェ・ジョンヒョプに本当に感謝したいと思います。本当に尊敬しています。ありがとうございます、日本に来てくれて。これからも……」と手を差し出すと2人がガッチリと握手をする場面に胸が熱くなった。そんな中川の言葉に、思わず客席に背を向けてこみ上げるものを堪えるジョンヒョプの様子を見たら、どれほどの努力があったのだろうと目の奥がツンとした。そんなリスペクトと感謝が溢れる現場から生まれた作品が終わってしまうのは淋しい限りだが、きっと見終えた後には大きな愛を受け取った幸福感に満たされるのではないだろうか。そんな確信を覚えた心温まるファンミーティングだった。 (文=佐藤結衣)
佐藤結衣