徳島南部の離島・出羽島に唯一の飲食店「しろねこカフェ」オープン モーニングを一日中提供、観光客や住民の憩いの場に
牟岐町の出羽島にあるゲストハウスに、島唯一の飲食店「しろねこカフェ」がオープンした。切り盛りするのは移住者の山下千雪さん=大阪市出身。自家製のパンを中心に、手頃な値段の「モーニング」を夕方まで提供している。観光客が食事を楽しんだり、地域住民がくつろいだりできる場所として重宝されそうだ。 米津さんのライブに初参戦!地元記者、CDは3種類買いました【地元記者、米津さんにハマる】 父親が海陽町出身の山下さんは、子どもの頃に何度か町に遊びに来ており、自然豊かな田舎暮らしに憧れて13年ほど前に同町大里へ移住した。約3年後に出羽島で開かれた海岸の清掃活動に参加したのをきっかけに、より海に近い場所に引かれて島との2拠点生活を始めたという。 島で何か新しい事に挑戦したいと考えた山下さんは「1軒でも食事をする場所があれば、観光客が助かるんじゃないか」と、島でゲストハウス「シャンティシャンティ」を所有・管理する大阪市の西和彦さん(63)に相談。今年7月、ゲストハウスの1階にカフェをオープンさせた。 メニューはモーニングのみだが、営業中はいつでも提供する。体に良いものを食べてもらおうと、国産小麦粉と天然酵母で作るパンや手作りヨーグルト、目玉焼きに加え、野菜や果物などを添える。ドリンク付きで500~600円。ドリンク単体も注文できるが、価格はモーニングと同じ。 営業時間は午前8時半~午後4時。月曜定休。山下さんが島で白い猫を飼っていることから「しろねこカフェ」と名付けた。 友人2人と訪れたニコラス・ラッセルさん(58)=兵庫県芦屋市、自営業=は「島には他に飲食店がないのでありがたい。良心的な値段で一休みできるのがうれしい」と喜んでいた。 山下さんは「今は『モーニング』だけだが、もう1品増やして『ランチ』メニューを作りたい。趣味の範囲でマイペースに続ける」と話した。