一年の福を求める人でにぎわう 福島県三春町で新春恒例「だるま市」
新春恒例の三春だるま市は21日、福島県三春町中心部の大町おまつり道路で催され、一年の福を求める人でにぎわった。 江戸時代から続くとされる伝統行事で、高柴デコ屋敷(郡山市西田町)でつくっただるまや張り子などを販売した。飲食関係の露店も並んだ。あいにくの雨だったが、行列ができる店もあった。三春太鼓とひょっとこ祝い踊りも披露され、盛り上がった。 ◇ ◇ だるま市会場近くの三春交流館まほらで開会式を行い、今年の「希望の一文字」を記した大型だるまをお披露目した。今年は「欣」(よろこび)だった。文字は町内の福聚寺住職で芥川賞作家の玄侑宗久さんが揮毫(きごう)した。口を開けて喜ぶ一年に―という願いを込めた。 「希望の一文字」は2010(平成22)年から毎年発表している。つなげると竹取物語になっており、「欣」は翁が、かぐや姫に出会った場面を表現しているという。