日本向けはすでに完売

「マセラティMC20イコーナ」（左）と「MC20レッジェンダ」（右）。

マセラティは2024年6月18日、モータースポーツへの復帰20周年を祝う二台の限定モデル「MC20イコーナ」と「MC20レッジェンダ」を発表した。 【写真】マセラティMC20イコーナ／MC20レッジェンダの外装・内装をチェックする（11枚） マセラティは、2004年に実に37年ぶりにレースへと復帰。その際に投入されたミドシップのスポーツカー「MC12」は、当初は公道走行用の「MC12ストラダーレ」が発表され、次いでレーシングバージョンの「MC12 GT1」が登場した。 今回の限定モデルは、これら2台のデザインをモチーフにした特別なカラーリングと装備を特徴としている。MC20イコーナはMC12ストラダーレをオマージュしたもので、車体を「ビアンコ・アウダーチェ・マット」と「ブルー・ストラダーレ」の2色で塗装。リアホイール近くのボディーサイド下部には「マセラティ・フォーリセリエ」（マセラティのカスタマイズプログラム）のロゴが入り、またイタリア国旗のトリコローレがドアの「MC20」の文字の下に配される。 ホイールはクロームメッキ仕上げで、シルバーのホイールキャップにはブルーのトライデントのロゴを採用。ブレーキキャリパーもブルーで塗装される。またサイドミラーは自動調光機能付きで、エンジンカバーはカーボンファイバー製となる。 いっぽう、MC20レッジェンダはスパ24時間レースで3度の優勝を果たしたヴィタフォンレーシングチームのMC12 GT1のボディーカラーを踏襲したもので、車体は「ネロ・エッセンツァ」「デジタル・ミント・マット」の2色で塗り分けられる。ホイールの色は「ネロ・ルシード」で、ブレーキキャリパーも黒で塗装。グリル、ドア、Cピラーには黄色の、ホイールキャップにはミントのトライデントロゴがあしらわれる。 インテリアの仕様も通常のモデルとは異なり、両車ともに軽量な4ウェイ・モノコック・レーシングシートを装備。MC20イコーナはシルバー地に黒／ブルー、MC20レッジェンダはシルバー地に黒のカラーリングで、ヘッドレスト中央にはトライデントのロゴとともに、前者には「Icona」、後者には「Leggenda」の文字が刺しゅうされる。 このほかにも、カーボンファイバー製インテリア・パッケージや「ソナス・ファベール・サウンドシステム」、電子制御式リミテッド・スリップ・ディファレンシャル、段差を乗り越える際などに車高を上げるサスペンションリフター、安全運転支援システムのブラインド・ストップ・システムとリア・クロスパス・システム、トランクマットなども採用。エンジンカバーには、特別な限定モデルであることを示す「ICONA. UNA DI 20」「LEGGENDA. UNA DI 20」の文字が記されている。 生産台数はMC20イコーナ、MC20レッジェンダともに20台限定で、日本ではすでに完売しているという。 （webCG）